30 ポール・マッカートニー

Glastonbury Festival ’04

“We All Stand Together”と“Mull Of Kintyre”をやらずに、ポール・マッカートニーは、グラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーの1人としてビートルズの名曲(そしてもちろんお馴染みのサムアップも)を披露した。どの年齢層も大喜びだ。


28 プライマル・スクリーム

Reading Festival ’94

退廃的なロック・バンドがレディングの街にやって来て、以前リハビリ治療を受けていたデイブ・ガーン(デペッシュ・モード)をステージに迎え、ハーモニカを弾きながら、ゆるめの“Loaded”と、ローリング・ストーンのような『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』からの淫らな楽曲を披露してみせた。


27 ザ・ヴァーヴ

Glastonbury Festival ’08

キーンをヘッドライナーに、というマイケル・イーヴィスの願い(おそらく我々には理解できない「農場のユーモア」だと思われる)にもかかわらず、娘のエミリー・イーヴィスはザ・ヴァーヴを選んだ。これがフェスティバルの「勇壮な最後」であるとし、彼らのライヴで熱狂した観客は、身震いするような永久不滅の曲“Sonnet”や“Sweet Symphony”を大合唱した。


26 ドリー・パートン

Glastonbury Festival ’14

確かにドリーの選んだセットリストはすべてが傑作というわけではなかったかもしれない(特にグラストンベリーの泥について歌ったアドリブの歌なんて)。だが、カントリー界のレジェンドは、グラストンベリー・フェスティバルの観客を、世代を問わず自らのライヴに引き込んだ。それで十分だろう。


25 ビッフィー・クライロ

Reading Festival ’10

マーキュリー・プライズにノミネートされたアルバムとトップ10ヒットを契機に、サイモン・ニールはブリーチの“洗礼”を受け、ブロンドヘアになることでビッフィー・クライロを“祝福”することを決意した。音楽フェスの常連ではあったかもしれないが、このパフォーマンスによって彼らはその名声を確立した。そしてこの3年後、ヘッドライナーとしてこのステージに戻ってくる。


24 ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス

Monterey Pop Festival ’67

このステージはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスにとって転換点となった。アメリカのテレビの視聴者が初めてジミ・ヘンドリックスの驚異的なギター・スキルを目の当たりにしたからだ。ギターに火を付ける、背中で、頭の後ろで、そして横になって弾くなどのパフォーマンスがそれだ。ハードロックのエアロビクスといったところか(映像はマイアミ・ポップ・フェスティバルのもの)。


23 PJハーヴェイ

Reading Festival ’01

玉手箱のようなアルバム『ストーリーズ・フロム・ザ・シティー、ストーリーズ・フロム・ザ・シー』を中心にフィーチャーしたステージで、明らかにウエリントン・ブーツを家に忘れてきたみたいな格好で現れたPJ ハーヴェイは、大成功を収めたポップチューン“Good Fortune”からダーティなブルースで決めた“This Wicked Tongue”まで披露し、レディング・フェスティバルの観客の心を鷲掴みにした。


22 イギー・ポップ・アンド・ストゥージズ

Glatonbury Festival ’07

イギー・ポップが「特別な時」をベースアンプと過ごし、“No Fun”の忘れがたい演奏があり、そしてステージへ雪崩込む大勢の観客。さらにイギー・ポップが決意して……おい待て、彼は今度は本気で観客を追い出したがっていたんだな。以上、イギー・ポップのファンとストゥージズがグラストンベリーで何回か経験してきた一コマでした。


21 レディオヘッド

Glatonbury Festival ’97

ウサギの病気にならってタイトルが付けられた楽曲(“Myxomatosis”)や、木の枝をテーマにしたコンセプト・アルバム(『ザ・キング・オブ・リムス』)がリリースされるずっと前のこと、このグラストンベリー・フェスティバルでのパフォーマンスがあった。「メジャー・レーベル」時代であり「黄金期」であった当時に区切りとなるステージで、このピラミッド・ステージでの経験は、彼らにとっても、グラストンベリー・フェスティバルの歴史にとっても極めて重要なパフォーマンスとなった。そして、そう、彼らは“Creep”を演奏したのだ。


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