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メタリカのギタリストであるカーク・ハメットはバンドが今もシーンで成功を収めている理由について持論を語っている。

メタリカが2016年にリリースした最新作『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』は全米アルバム・チャートの1位を獲得しているほか、2017年に最も売れたロック・アルバムとなっている。

カーク・ハメットは米オハイオ州のメディア「シティー・ビースト」のインタヴューに応じて、最新作や最新のツアーが成功を収めた理由について語っている。

「今のシーンについて言えば、俺たちや俺たちのようなサウンドのバンドが求められている風潮があると思う。新人バンドの中にも素晴らしいバンドはたくさんいる。だけど、人々が求めているのは本物に感じられるような何かだと思うんだ」

「俺たちには、今の多くのバンドにはないような本物らしさがあると思っている。俺たちに求められているのは、何かリアルで本物らしいものだったり、純正なものを届けることだと思うんだ。今はたくさんの人たちがそういうものを求めていると思う。今の音楽はどれも、ボタンを押して作られたようなものばかりだからね。」

「人々が俺たちに求めているのは、実際に楽器を持ち寄って、ステージの上で実際に音楽を組み立てて届けるということ。俺たちが届けているのはそういうものなんだ。アルバムに入っているどんな曲でも、俺たちはライヴで再現することができる。それができないバンドが何組いるのか、数える気にもならないね。そういうのも(成功している)理由の一つだと思う」

同じインタヴューの中で、カーク・ハメットは『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』がルーツに立ち返ったようなサウンドになっていることについても語っている。

「俺たちは(2008年にリリースした)『デス・マグネティック』で、過去を修正するようなアプローチで音楽を作ってもいいんだということを学んだんだ。『デス・マグネティック』の制作はそういうところから始まったんだ。それは『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』についても言えることでね。俺たちはライヴでいろいろな時代の曲をやるのが好きなんだけどさ、今の時点で言えば、比較的ヘヴィな曲のほうに惹かれているんだ。俺自身もそうすべきだと思っているし、バンドのみんなもそうなんだ」

一方、ドラマーのラーズ・ウルリッヒは昨年11月に行った『マーキュリー・ニュース』紙とのインタヴューの中で、『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』について「受け入れられ方という点においては、ここ25年で最も成功したアルバムだよ。10年前や20年前のアルバムほど売れていないのは確かだけどさ」と語っている。

「だけど、受け入れられ方について言えば、おそらく(1991年の)『ブラック・アルバム(メタリカ)』以来、最高なんじゃないかな。そういうアルバムを出してから30年近くが経った頃に、同じようなレベルのアルバムを作るというね。最高にクールだよな」

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