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メタリカのメンバーは自身の音楽に救われたとするファンの言葉に対する思いを明かし、バンドとファンの間に生まれる繋がりについて語っている。

メタリカはアイダホ州のラジオ局「100.3 ザ・X」の番組に出演して、「あなたの音楽に救われました」というファンの声はバンドにとってどんな意味を持っているかという質問に答えている。

「俺にはその言葉が持つ意味が分かるんだ。俺も救われたタチだからね」とフロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドは語っている。「究極の繋がりだよね……俺の世界の見方はものすごく歪んでいるし、欠陥だらけだと思っているけど、誰かがやって来て、『なあ、あんたが書いたものや作ってくれたものに救われたよ』って言ってくれるわけでさ」

「それって、ただの繋がり以上のことだと思うんだ……その人が何も言葉を発さなくても、相手の感じていることが分かるようなものだよね……自分の話を他の人がしているっていうのは、誰にとっても嬉しいことだからね」

ドラマーのラーズ・ウルリッヒは次のように続けている。「昔はたくさんの人がそう言ってくれていたけど、俺、もしくは俺たちのほとんどは、そういうメッセージを受け入れる余裕が生まれるほどスピードを緩めていなかったし、そういうことに自分たちを浸らせないようにしていたんだ」

「35年間にわたってクレイジーなこの活動を続けてきた今になって、そういう声をきちんと聞いて、受け入れて、自分たちのものにして、それに誇りを持って、ジェイムズがみんなに語りかけることで生まれる繋がりを素晴らしいと感じることこそが重要だと思うようになったんだけどね」とラーズ・ウルリッヒは語っている。

「『20年前にこのことに気付けていれば』なんて言うつもりはないけどね……時々、あの時にもう少しスピードを緩めてもっと受け入れておけばよかったと思うことはあるよ。と言っても、俺たちは次の領域みたいな場所へ行くために全速力だったんだけどね」

ラーズ・ウルリッヒは続けて、今日になってファンからそのような声を聞くことについて語っている。「今もそういう声を聞くけど……ミート&グリートをたくさんやっているし、いろいろなレベルでファンの人たちと繋がりを持っているからね。そういう繋がりを感じる瞬間は、いつだって掛け替えのないものだし、公演をやった日の一番のハイライトになるんだ」

メタリカのインタヴュー動画はこちらから。

一方、メタリカは先日、アコースティック・ライヴ・アルバム『ヘルピング・ハンズ…ライヴ&アコースティック・アット・ザ・メソニック』を2019年2月1日にリリースすることを発表している。

この音源は今年の11月3日にサンフランシスコで開催された「ヘルピング・ハンズ・ベネフィット・コンサート」を収録したものだといい、アルバムの収益はメタリカが設立したチャリティ基金「オール・ウィズイン・マイ・ハンズ」に寄付され、「飢餓をなくし、労働者教育に関する持続可能な共同体を作ることへの支援」として用いられるという。

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