Photo: GETTY

マックルモアがステージでパレスチナへの支持を表明したことでエド・シーランのツアーから外れたことを受けて、フィニアス、ルーカス・グラハム、ベオガ、アーロン・ロウはツアーへの参加を取りやめることを発表している。

マックルモアはエド・シーランのツアーのニュージャージー州公演で「すべての人間が尊厳と敬意、そして平等をもって扱われるべきだ」と語ったことで、イスラエル・アメリカン・カウンシルは「コンサートというプラットフォームを一方的な政治的主張を推進するために利用した」としてツアーから外すことを求めていた。

マックルモアはステージ上で「フリー・パレスチナ(パレスチナを解放せよ)」と発言したことについて平等を求めることは「論争の的になるべきではない」と述べていたが、結局ツアーから外されることとなっている。

それを受けて、マックルモアはインスタグラムで長文の声明を発表しており、ニューイングランド・ペイトリオッツとジレット・スタジアムのオーナーであるロバート・クラフトがツアーを続行できないようにするとエド・シーランに抗議を行ったと述べている。

ロバート・クラフトも声明を発表しており、その後、エド・シーランもここ1週間「対話の架け橋を築き、解決策を見出そうと」努めたものの、「実現できなかった」として、ツアーから外す決定には関与していないと述べている。

今回、複数のサポート・アクトがマックルモアとパレスチナの人々を支持して、ツアーへの参加を取りやめることを発表している。

ビリー・アイリッシュの兄であるフィニアスはエド・シーランの南米ツアーでサポート・アクトを務める予定だったが、参加を取りやめることを発表している。

「抑圧された人々のために声を上げるアーティストが沈黙させられるようなことがあってはなりません」とフィニアスは述べている。「エド・シーランとのツアー日程を辞退することを決めました。パレスチナとその人々を支持します」

一方、アイルランド人アーティストのアーロン・ロウとベオガ、デンマーク人アーティストのルーカス・グラハムも同様に抗議の姿勢を示している。アーロン・ロウはマックルモアの代わりにエド・シーランの北米ツアーに参加する予定となっていた。ベオガはエド・シーランのツアー・バンドとして“Galway Girl”や“Nancy Mulligan”でコラボレーションを行っている。

「シオニストのロビー活動によってマックルモアが沈黙させられたことを受けて、私たちはエド・シーランの『ループ』北米ツアーの残りの日程から離脱することを決定しました」とベオガは述べており、アイルランドがかつて抑圧されてきた歴史に言及している。「私たちは植民地というものを理解しているアイルランド人です。パレスチナのためのアイルランド人アーティストによる運動を立ち上げた者として、私たちは正義のための活動に尽力しており、今後もそれを続けていきます」

アーロン・ロウは次のように述べている。「ビリオネアたちがその権力ある地位を使って、イスラエルによるジェノサイドに声を上げ、子どもたちが残虐に殺害されていることに光を当てる正当な声を沈黙させることは支持できませんし、見過ごせません。普通に活動を続ければ、自分自身への敬意を失っていたでしょう」

ルーカス・グラハムはエド・シーランが与えてくれた機会に感謝しつつも、次のように述べている。「金があるからといって、議論を支配する権利が得られるわけではありません」

「誰が発言できるか、あるいはどの苦しみを認めることが許されるか、それを銀行口座の残高が決めるようなことがあってはなりません」

マックルモアは先日、ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われた公演でガザやヨルダン川西岸地区の人々に向けて「忘れられていない」として「この地球を歩むすべての人間が、まったく同じ自由を享受する権利があると信じている」と語っていた。

マックルモアはガザの映像と共に“Hind’s Hall”を演奏する前に次のように続けている。「パレスチナを解放せよ。キューバ、コンゴ、スーダン、イランを解放せよ。そして、アメリカ移民関税執行局というテロ組織のせいで恐怖の中に生きているアメリカの人々を解放しなきゃいけない」

マックルモアはツアーから外れることを受けて、次のように述べている。「本題に入る前に明らかにしておきたいことがあります。今はそのことが重要だと思うからです。私は被害者ではありません。エド・シーランも被害者ではありません。P!nkも被害者ではありません。私たちにはキャリアもお金もチャンスも安全もありますし、世界に観客がいます。自分の発言によってどんな結果を招こうとも、私たちは家族のいる家に帰ることができます」

「被害者はパレスチナの人々です。男性も女性も子どもも殺害され、飢えに苦しみ、住む場所を追われ、想像を絶する暴力を強いられています。ガザだけで20000人以上の子どもが亡くなっています。今日も人が殺害され、明日も人が殺害されるでしょう。この話をするにあたって、そのことを見失わないようにしておきたいのです」

ロバート・クラフトも長文の声明を発表して、マックルモアがツアーを外れることになったことに言及している。「マックルモアの最近の行動、ニュージャージー州で行われたエド・シーランの公演中にステージ上で発信された内容、ユダヤ人コミュニティにとって極めて傷つけるものであったと我々が認識している反ユダヤ的な言説や表現のこれまでの経緯を広く判断して、9月25日・26日にジレット・スタジアムで行われる公演に彼が参加することは一線を越えるものだと判断しました」

「この判断は罪のないパレスチナの人々の苦しみを軽視したり、彼らのために声を上げる権利を否定したりするものではありません。彼らの痛みや喪失は紛れもない現実のものです。しかし、そうした主張がユダヤ人コミュニティを犠牲にしたり、ハマスの責任を曖昧にしたりするものであってはなりません。ハマスはアメリカをはじめ、カナダ、EU、イギリス、日本によってテロ組織に指定されており、その残虐な行為はパレスチナ人とイスラエル人の双方に計り知れない苦しみをもたらしてきました」

ロバート・クラフトは次のように続けている。「マックルモアと一緒の席について、事実について語り合う機会があれば歓迎します。なぜなら、最終的に私たちが目指すものは同じだからです。それは、すべての人々の平和、苦しみの終焉、そしてあらゆるヘイトの根絶です」

パレスチナの活動団体はファンに対してボイコットを呼びかけると共にツアーの中止を求めている。

ブリュッセル・アフェア(ライヴ1973)(生産限定盤)(SHM-CD)
Amazonで見る
価格・在庫はAmazonでご確認ください

Copyright © 2026 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ