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オアシスのドキュメンタリー映画『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』を手掛けたスティーヴン・ナイトが『NME』のインタヴューに応じて、かつて激しく対立していたギャラガー兄弟が「許しとあがない」へと至る道のりについて語っている。
『ピーキー・ブラインダーズ』で知られ、次期ジェームズ・ボンド・シリーズの脚本も手掛けるスティーヴン・ナイトはロンドン・プレミアの後に取材に応じており、本作は週末のヴェネチア国際映画祭では8分間に及ぶスタンディング・オヴェーションで迎えられている。
スティーヴン・ナイトとオアシスの関わりは2019年にリアム・ギャラガーのソロ・シングル“One Of Us”のミュージック・ビデオを手掛けたことに遡る。その後、リアム・ギャラガーも彼に恩返しをすることになった。
「金銭のやり取りは伴わない形で、彼に『ピーキー・ブラインダーズ・フェスティバル』への出演を依頼したんです。彼は快諾してくれて、会場を熱狂の渦に巻き込みました」とスティーヴン・ナイトは語っている。「素晴らしかったですね。本当に最高の1日でした。彼と会って、ちゃんと話をしたのはその時が初めてでした」
そこから数年が経って、スティーヴン・ナイトは待望の再結成という秘密を明かされることになる。
「彼とはあまり話していませんでしたが、2024年のクリスマスに『忙しいとは思うけど、興味はある?』というメッセージを受け取ったんです。私はすぐに『すごく忙しいけど、興味はすごくある』と返信しました」とスティーヴン・ナイトは語っている。「それからこの件について話し合うようになり、ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーの双方が、ドキュメンタリー制作の『手慣れたプロ』ではなく、私にやってほしいと望んでいることを理解しました。それはかなりプレッシャーのかかることでしたね」
歴史的な物語を語るという期待の重圧に押しつぶされるのではなく、スティーヴン・ナイトは自身初のドキュメンタリー作品における真の核心となる物語は何かを見極めることから始めた。
「世間に広く知られた二人の間の亀裂があり、そして今、彼らが再び一つになろうとしていました」とスティーヴン・ナイトは16年にわたる確執を経ての再結成について語っている。「それは許しというものにつながることになり、あがないといったものにつながることになります。宗教やそうした要素を扱うとなれば、まさに綱渡りのような危うさを伴いますが、私はそれを取り上げるべきだと考えました。ハッピーエンドを自ら選ぶことはできません。ただ、そうなることを願うしかないのです。そして実際、そうなったわけです」
インタヴューの全編はこちらから。
――こんにちは、スティーヴン。この映画を観る人はリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーの「ハリウッド映画」的な再会シーン――抱き合ったり、あるいは喧嘩をしたりといった場面――を期待するかもしれませんが、実際にはすぐに仕事に向かっていますよね。
「ええ。そこがまさに私が惹かれるところなんです。私が決めたのは実際に起きていることを観察することに徹するということでした。そうすれば、編集の段階でも実際にあった物語を伝えることができる。リハーサル・ルームにはカメラを10台設置して、誰かを追いかけて撮影するようなことはしませんでした。あくまで起きていることを観察するスタイルで、誰もカメラを意識した振る舞いはしていませんでした」
「生い立ちという点では、私もリアム・ギャラガーやノエル・ギャラガーと似たような境遇にあります。彼らはイギリスの労働者階級出身の男たちですから。リアムが初日に姿を現し、兄弟が16年ぶりに一緒に演奏することになるあの重要な瞬間にも、ハイタッチや抱擁、あるいは言葉の交わし合いさえありませんでした。『準備はいいか? さあやろう』という感じで、実際に作業を進める中で関係性が築かれていく。そこが私が気に入っている点ですし、観る側にも伝わって、エモーションを感じてもらえるんだと思います。表に出さない感情を感じてもらえると思います」
――映画はノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーの距離がかつてないほど近い形で終わっていきますが、二人の関係が打ち解け始めたと感じ始めたのはどの時点でしたか?
「様々な段階があったと思います。最初は、私が気に入っているものなんですが、1日目にノエル・ギャラガーが“Slide Away”で『Take me there, take me there』の歌い方を指示したところです。リアム・ギャラガーが歌ってから、おどけてみせると、二人が顔を見合わせて笑い合うんです。それを見て『ああ、これは二人の兄弟が言葉を交わしているんだな』と思いました。何十年もこうしたことをやってきた経験があるからこそ、彼らはすぐに以前の感覚を取り戻せたんでしょうね」
「二つ目は初日にカーディフ公演でリアム・ギャラガーがノエル・ギャラガーの腕を取って掲げたところです。ノエル・ギャラガーはそんなことをするとは思っていませんでした。そこから次の転機はお互いの子どもが顔見知りになって、本当に仲良くなったことです。突然、再び家族になったのです。誰かが言葉で説明したり指摘したりするわけでもなく、自然とそうなった。人生とはそういうものです」
――多くのものが注がれ、大きな期待がかかっていたカーディフでの初日公演は、あなたにとってどのようなものでしたか?
「リハーサルを見ていて、彼らの状態が良いだけでなく、これまでで最高の仕上がりだということは分かっていました。ステージに上がって緊張で動けなくなってしまうようなタイプではないと思っていましたが、ノエル・ギャラガーは後に『何が起きているのか分からなかったし、最初の45分間はただ体が勝手に動くままだった』と語っています。明らかに過去最高の状態でしたし、誰もがそれを分かっていました。しかし、観客のエモーションこそがあの夜の主役でした」
「この映画で私が答えを出したかったのは、『プロモーションもマーケティングも一切行わずに16年が経った今、なぜこの音楽がかつてないほど大きな存在になっているのか?』という問いでした。ノエル・ギャラガーとの最初のミーティングで、彼はツアーがどんな反響を呼ぶのかは分からないと語っていました。スタジアムではなく、アリーナでやることを考えていました。それが突然、巨大な波のような反響が押し寄せてきた。そうなると、当時からのファンだけでは説明がつかないことは明らかです。次の世代やその次の世代も、ということになる。なぜこんなことになったのか? だからこそ、私たちはそうした世代のファンを選んで話を聞くことにしたんです」
――なぜオアシスは今でも若者たちをこれほど惹きつけているのだと思いますか?
「様々な説があります。音楽やメロディーが素晴らしいのはもちろんですが、説明しきれない神秘的な部分があります。音楽というのは人の心に直接届くものですから。ノエルが曲を書くとき、『こういうテーマの曲を書こう』と考えていたわけではないと私は思っています。まるでラジオが信号をキャッチしてそれを再生するように、自然に生まれてくるものなんです。だからこそ、彼らの曲には神秘的とも言える普遍性が宿っているのでしょう」
「当時の世代はそこに自分たちに関わる意味を見出し、続く世代もまた自分たちに関わる意味を同じように見出したわけですが、それぞれは違うものだったりします。やがてそれは自分自身のものになっていく。カーディフでの公演やその後のあらゆるライヴにおいて、二つの世代がそれぞれの解釈で同じものを共有し、その間に架け橋のようなものが生まれるんです。長年、それはあったのでしょうが、ある時突然、彼らが同じ場所、同じ時間に居合わせ、その架け橋が目の前に現れるんです」
「その橋を渡って真ん中で出会い、互いに抱き合って涙を流す。ノエル・ギャラガーでさえ、あまりに感情が高ぶって背を向けざるを得ませんでした。この映画はそうした感情を描くものでなければなりませんでした。何しろギャラガー兄弟は自分から感情をさらけ出したり、人前で号泣したりはしないでしょうから――だからこそ、こちらがそれを表現しなければならなかったんです」
――彼らがふと警戒心を解いた瞬間といえば、二人で応じたあの素晴らしいインタヴューの場面ですよね。そこには互いへの愛情が感じられました。あれは撮影のハイライトだったのではないですか?
「私がインタヴュアーを務めたわけではないですが、気さくな会話ですよね。私はジャーナリストではありませんし、彼らはジャーナリストに対してかなり警戒心を抱いていると思います。何か裏の意図があるんじゃないか、と考えるんでしょうね。パブで会った時はとてもリラックスしていて、ただあれこれと話をしただけでした。幸いなことに、彼らの言葉はどれも非常にウィットに富んでいて面白く、そのままTシャツにプリントできるようなものばかりでした。二人ともそういう人ですからね」
――ノエル・ギャラガーはジェームズ・ボンド・シリーズの主題歌を書ければと何年も語っているんですが、そのことについては話をしましたか?
「彼とかい? してないよ。ジェームズ・ボンド・シリーズについては話をしてないね」
――来年もオアシスのツアーに同行するつもりですか? 撮影か、あるいはそれ以外の理由で。
「間違いなく行くよ。ツアーに同行して映画を撮るわけじゃないけど、現地には行くつもりだ」
――バケットハットを被って、パイントグラスを掲げながら?
「パイントグラスを掲げたりはしないよ。飲むものだからね。投げたりはしないんだ」
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