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メタリカはカーディフのプリンシパリティ・スタジアムで行われた公演で同会場では演奏することが禁じられているトム・ジョーンズの“Delilah”をカヴァーしている。
メタリカは6月28日に行われた公演にてカーク・ハメットとロバート・トゥルヒーヨによるソロ・パートでウェールズ出身の最も有名なアーティストの一人であるトム・ジョーンズの“Delilah”のカヴァーを演奏している。
しかし、この選曲には複雑な背景があり、2023年にウェールズ・ラグビー協会は“Delilah”がドメスティック・ヴァイオレンスを題材にしていることを理由に、ウェールズ代表の国際試合においてスタジアム内でコーラス隊がこの曲を歌うことを禁じている。
バリー・メイソンが手掛けた“Delilah”の歌詞は恋人が別の男性と一緒にいるのを目撃した男がその恋人を殺害するという視点で描かれたものとなっている。
ウェールズ・ラグビー協会は「いかなる形のドメスティック・バイオレンスも非難します」として、「以前、この曲の規制という問題について専門家に助言を求めました。そして、その主題ゆえに一部のサポーターにとって問題があり、不快な思いをさせるものであることを十分に認識しています」と述べている。
観客が撮影した映像はこちらから。
トム・ジョーンズは2023年7月にカーディフ城で行った公演でこうした決定を批判しており、「“Delilah”を歌うのを止めることはできない」と語っている。
「コーラス隊に歌わせないようにすることはできるかもしれないが、観客を止めることはできない。歌い続けてくれ。私も歌い続けるから」
カーク・ハメットとロバート・トゥルヒーヨによるソロ・パートはメタリカのライヴにおける定番コーナーとなっており、公演を行う都市や国にゆかりの楽曲をカヴァーすることでも知られている。ベルリン公演ではラムシュタインの“Sonne”を演奏したほか、スウェーデン公演ではABBAの“Dancing Queen”を、ノルウェー公演ではa-haの“Take On Me”を演奏している。
先日、カーク・ハメットは新たなインタヴューで最近のポップ・ミュージックに対する自身の見解を語っている。
カーク・ハメットはブダペストのプシュカーシュ・アレーナで行われた公演で「Taylor Swift Is A CIA Psyop(テイラー・スウィフトはCIAの心理作戦だ)」と描かれたTシャツを着ていたことで、テイラー・スウィフトのファンから批判が寄せられることとなっていた。
カーク・ハメットは『アイリッシュ・タイムズ』紙のインタヴューで自分の時代は音楽を学ぶことが大変なことだったと振り返っている。
カーク・ハメットは次のように語っている。「最初はレコードを丸暗記するところから始めたんだ。耳を鍛え、曲を覚え、何度もレコードをかけながらギター・ソロを学んでいった。本当に大変だったよ。例えば、3人のギタリストを集めて『よし、ヴァン・ヘイレンのファースト・アルバムに入っている“I’m the One”を弾いてみてくれ』と言ったとしたら、3人とも弾き方が違うだろうからね。そこには何とも言えない魅力があったんだ」
「かつては演奏を覚えるのに苦労したけど、最近はそういう時期がないことを残念に思っているんだ。なぜなら、苦労することにこそ意味があるからね。決意や影響があるからこそ、自分なりのものを生み出し、やがて自分だけのサウンドやスタイルを確立できる。最近はミュージシャンシップという点で完璧すぎることを心配しているんだ。ギタリストたちが技術や運指の膨大な知識を利用できるのはいいことだけど、それが何に繋がるんだろうね」
カーク・ハメットは次のように続けている。「それが、より質の高いポップ・ミュージック、そしてより優れたソングライティングにつながることを願っているよ。だって、今のソングライティングやポップ・ミュージックというのはくだらないからね。インターネットを通して独学した素晴らしいミュージシャンたちが立ち上がり、その学びやインスピレーションを活かして、今よりも高い水準で新しいものや曲を生み出し、音楽の未来を築いてくれることを期待しているよ。もう一度、言うけど、本当にくだらないよ。ポップ・ミュージックのファンには申し訳ないけどね」
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