60位 アーキテクツ『ホーリー・ヘル』

60-Architects
作曲とギターを担当していたトム・サールの悲劇的な死に見舞われたにもかかわらず、苦悩や葛藤とうまく付き合い、衝撃的なまでにヒリついた『ホーリー・ヘル』は今までで最もパワフルなサウンドに仕上がっている。アーキテクツ史上最高傑作だと言えるだろう。

59位 アール・スウェットシャツ『SRS』

59-Earl-Sweatshirt
前作から3年の時を経て、謎めいたラッパーがサンプルを多用した発想豊かなアルバムを引っさげて帰ってきた。最も愛らしいのは、何と言ってもアール・スウェットシャツが母のシェリル・ハリスと亡き父で詩人のケオラペトス・ゴシトシルに敬意を表している瞬間だ。

58位 カート・ヴァイル『ボトル・イット・イン』

58-Kurt-Vile
メロウの達人が、長く気だるげなアルバムを解き放った。この物ぐさなロックは、家族との気の抜けたロード・トリップに影響を受けているという。

57位 ヴァイアグラ・ボーイズ『ストリート・ワームズ』

57-Viagra-Boys
間違いなく検索にそぐわない名前のバンドだが、スウェーデン生まれの彼らの音楽は真剣そのものだ。家父長制や男らしさを支え、男性の本能を直撃してくれるポスト・パンクである。

56位 ファックト・アップ『ドーズ・ユア・ドリームズ』

56-Fucked-Up
カナダ出身のハードコア・バンドであるファックト・アップは、ギタリストのマイク・ハリエチャックのクリエイティヴ・コントロールによって成り立っている。彼はこのアルバムをエキセントリックなアルバムに仕上げ、ジャズからバギー、そしてハードコアへと舵を切っている。大胆で素晴らしいアルバムだ。

55位 マスターシステム『ダンス・ミュージック』

55-Mastersystem
今は亡きフライトゥンド・ラビットのフロントマンであるスコット・ハッチソンによるラスト・アルバムで、彼の兄弟でドラマーのグラント、そしてマイナー・ヴィクトリーズとエディターズのメンバーを加えた彼のサイド・プロジェクトであるマスターシステムによる本作は、スコット・ハッチソンの残忍で内なる詩的センスを突飛なものとして表現しており、バンド名であるセガのゲーム機とよく合っている。シンプルで、飾り気がなく、ノスタルジックで、しかも奇妙なことに未来的なのだ。

54位 コンフィデンス・マン『コンフィデント・ミュージック・フォー・コンフィデント・ピープル』

54-Confidence-man
オーストラリア出身ダンス界のいたずらっ子は、90年代に影響を受けたビッグ・ビートなボナンザをバブルガムのような曲に完全に作り変えている。

53位 ペール・ウェーヴス『マイ・マインド・メイク・ノイジーズ』

53-Pale-Waves
ゴス・ポップを奏でるペール・ウェーヴスのデビュー・アルバムは率直で、エキサイティングで、光り輝くインディ・ディスコの名曲がぎっしり詰まっている。

52位 マリブー・ステート『キングダムス・イン・カラー』

52-Maribou-State
数年間のツアーを終え、イギリスのダンス・デュオである彼らは旅の途中で行ったフィールド・レコーディングからこの気持ちが静まるようなアルバムを作っている。満足以上の何かを感じることのできるアルバムだ。

51位 ロス・フロム・フレンズ『ファミリー・ポートレート』

51-Ross-From-Friends-Family-Portrait
いやいや、そっちのロスじゃない。最近逮捕された窃盗犯にそっくりで話題になった、ドラマ「フレンズ」に出てくるロスのことじゃない。このロスは、脳が溶けるような絵を描くイギリスのプロデューサー、フェリックス・ウェザーオールのことだ。彼はハウスやテクノ、ジャズ、それからアンビエントまでを組み合わせて、疑いなくユニークな作品を作っている。

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