15位 シークゥ(8/16 MOUNTAIN STAGE)

シャツにネクタイというフォーマルな姿でステージに登場すると、往年のディスコを彷彿とさせる“Never Gunna Give You Up”からライヴは始まった。シークゥは早速アグレッシヴなダンスでショウマンシップを発揮してみせるが、やはり注目がいくのはその声だ。圧倒的な存在感を持つその声はジャンルさえをも超えて、シークゥというアーティストに個性を与えている。次の“Time Will Tell”に入っても、その印象は変わらない。しっとりとしたムーディな楽曲だが、やっぱり声が楽曲を牽引していき、“Love Language”ではその声を通して思いが近くで伝わってくる。これでまだ21歳というのだから、その事実に驚かされる。後半に入ると、“Does she know”や“Dangerous Lover”といった最新EPの楽曲が披露されていき、もはやライヴの定番になっているジャスティン・ビーバーの“Yukon”のカヴァーも披露される。最後は“Better Man”と“Catching Bodies”という流れで、その声の持つ可能性をたっぷり感じさせてくれたステージだった。
14位 アレックス・ウォーレン(8/15 MARINE STAGE)

昨年リリースした“Ordinary”が世界で記録的な大ヒットになったアレックス・ウォーレンだが、そうした自分のポジションを正面から背負ったステージだった。2ギター、2コーラス、ベース、ドラム、キーボードにチェロという豪華な編成のバンドを率いて披露されたのは王道のアメリカン・ロック/ポップで、ハンドクラップに包まれた“Troubled Waters”で幕を開けると、次々とアルバム『ユール・ビー・オールライト、キッド』の楽曲が演奏されていく。“Before You Leave Me”ではダンスするように促しつつ、アレックス・ウォーレンが花道に出てきて披露されるのは“Eternity”だ。メンバー紹介を挟んだ“Getaway Car”を経て、ライヴはハイライトに突入していき、シンガロングに包まれた“You Can’t Stop This”や“Carry You Home”といった楽曲が披露されていく。初めての日本公演への感謝と共に最後に演奏されたのはもちろん“Ordinary”だったが、そんな巨大なヒットにも自然体で向き合っている姿が印象的だった。
13位 ネクター・ウッド(8/16 MOUNTAIN STAGE)

やわらかなエレピのイントロに乗ってネクター・ウッドその人が登場して、「トーキョー」と呼びかけた後に“Nothing to Lose”からライヴは始まった。ベース、ドラム、キーボードを従えて、ジャジーなフレーズをギターで弾きながら、自ら歌っていくスタイルだが、その演奏力は確かなものだ。けれど、それでありながら技巧に走ることはなく、あくまで内面的な楽曲をポップな形で伝えていくのがネクター・ウッドの魅力となっている。自らの過ちを受け入れることを歌った“Rivers End”が続き、ロンドンについての曲と紹介されたのは“Message to London”で、軽快な“When the Rain Stops”の後には彼女のキャリアを切り拓くことになった“How It’s Gotta Be”が披露されて、ネクター・ウッドは観客にシンガロングを求めていく。エルトン・ジョンも参加した素晴らしい楽曲“Wine Into Water”が披露されることはなかったが、“Good Vibrations”と“Stick Fight”で締めくくられたライヴは爽快な印象を残すものだった。
12位 ジェイド (8/14 SONIC STAGE)

黒を基調に青の柄が入ったトラックスーツにサングラスというラフな出で立ちで登場したジェイドだが、1曲目の“IT girl”からお尻を振って、髪を振り乱すダンスを披露して一気に場の雰囲気をつかんでみせる。「コンニチワ、サマーソニック」と呼びかけて始まったのは“FUFN (Fuck You for Now)”で、後半では力強いヴォーカルを披露して、パフォーマーとしての実力も垣間見せる。ここでソロとしては初の日本となることを説明していくのだが、一人でも多くの観客を巻き込みたいという姿勢がそこには表れていた。“Before You Break My Heart”に“Fantasy”と続き、ここからは絶賛を受けることになったソロ・デビュー作の楽曲をメドレーで披露していくのだが、観客が求めるものを少しでも多く届けたいという思いがそこには溢れていて、その最たるものが後半で披露されたリトル・ミックスの楽曲のメドレーだろう。最後は新たな自身の代表曲となった“Angel of My Dreams”だったが、さすがは世界的アイドルとして一線で活躍してきた人のステージだった。
11位 ヴァイアグラ・ボーイズ (8/15 MOUNTAIN STAGE)

この日のMOUNTAIN STAGEの午後はいぶし銀、言葉を換えれば、おじさんロックンロールの共演となったが、その醍醐味を感じさせてくれたライヴだった。最新作からの“Man Made of Meat”で幕を開けたライヴはいきなり全快のロックンロールに突入していく。曲を終えたところで、もちろん上裸のセバスチャン・マーフィーは「アリガトウゴザイマス!」と叫んでみせる。続く“Slow Learner”ではサックス・ソロも披露され、名が体を表す“Punk Rock Loser”も披露されていく。フルートが登場した“Uno II”、セバスチャン・マーフィーが客席に降りた“Ain’t No Thief”といった中盤を経て、ハンドクラップから始まった“Down in the Basement”では手が左右に振られ、“Sports”ではセバスチャン・マーフィーが腕立て伏せに挑戦して、床に這いつくばることになる。その情けない姿こそ彼らの鳴らすロックンロールを体現している。最後の“Research Chemicals”まで、ロックンロールの本音を見せてくれたステージだった。
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