フェアポート・コンヴェンションのジュディ・ダイブルが亡くなった。享年71歳だった。
ジュディ・ダイブルは長年の闘病の末に現地時間7月12日に亡くなったことがパブリシストによって発表されている。
「大きな悲しみと共にイギリス人シンガーソングライターのジュディ・ダイブルが長年の病気に多大なる勇気をもって耐えながら2020年7月12日に亡くなったことをお伝えします」とプレス・リリースには記されている。
「ジュディ・ダイブルの家族や友人、彼女のキャリアにおける多くの仲間たちに今はお悔やみを申し上げたいと思います」
「ジュディ・ダイブルの家族はここ数週間にわたってファンからの励ましのメッセージに感謝したがっていますが、今は静かに過ごしたいため、連絡を取るのは避けていただければと思います」
1960年に名声を得ることになった彼女は初期のフェアポート・コンヴェンションのメンバーとして最も知られ、トレイダー・ホーンでもヴォーカルを務めている。1970年代初頭以降は音楽から身を引いて、家族に集中していたが、1997年にクロプリーディーで行われた30周年を記念した再結成公演には出演を果たしている。
2017年にはイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド、ビッグ・ビッグ・トレインの通算10作目となるアルバム『グリムスポンド』に収録の“The Ivy Gate”にゲスト参加している。
彼女はビッグ・ビッグ・トレインのマルチ・インストゥルメンタリストのデヴィッド・ロンドンとの創作関係を続けており、9月25日にはアルバム『ビトウィーン・ア・ブレス・アンド・ア・ブレス』がリリースされる予定となっている。
「ジュディと僕はこのアルバムを作っている間に友人になったんだ」とデヴィッド・ロンドンは声明で述べている。「その中では笑いや喜びもあったけれど、大変な時もあった。彼女は年配の女性だったから、ひるむことなくはっきりと自分の人生における秋について書いていたんだ」
彼は次のように続けている。「彼女はものすごい勇気と不屈の精神をもって自分の病気に向き合っていた。このアルバムが最後の作品になるかもしれないと彼女は思っていて、それですべてを込めたんだ。ジュディは素晴らしい人生を送ったと僕を安心させてくれた。それこそがまさに彼女がやったことなんだ。彼女をすごく惜しむことになるよ」
アルバムからの2曲“Crossbones”と“The Daguerreotype”は最終的な完成版には至っていないが、ジュディ・ダイブルへの追悼としてバンドキャンプでアルバムはリリースされる。
ジュディ・ダイブルの希望に従ってアルバムは無料ダウンロードでリリースされ、リスナーは彼女が選んだチャリティ団体であるバーリー・グレイハウンド・サンクチュアリーへの寄付が推奨される。
Vocalist Judy Dyble's death has been announced today. Briefly a member of Giles, Giles & Fripp in the summer of 1968, Judy recorded the first version of KC's I Talk To The Wind. For more on Judy's Crimson connections click herehttps://t.co/5S6dRA0Wd5 https://t.co/0KAuPSO5Mc
— KING CRIMSON (@DGMHQ) July 12, 2020
キング・クリムゾンは次のように追悼の意を表している。「ヴォーカリストのジュディ・ダイブルが亡くなったことが発表されました。1968年の夏に彼女はジャイルズ・ジャイルズ&フリップのメンバーで、キング・クリムゾンによる“I Talk To The Wind”の最初のバージョンをレコーディングしたのが彼女でした」
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