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コールドプレイのクリス・マーティンとグラストンベリー・フェスティバルの主催者であるマイケル・イーヴィスはコールドプレイが2002年のヘッドライナーを務めることになった経緯を振り返っている。

コールドプレイは当時それまでにニュー・バンド・ステージとアザー・ステージに出演を果たしているのみだった。

BBCラジオ2のジョー・ワイリーに対してマイケル・イーヴィスは一緒に運営した地元のスタッフを労うピルトン・パーティーの2000年のヘッドライナーを探さなければならなかった時のことを振り返っている。「ザ・ストロークスが出演を取りやめて、エミリーが『なんでクリスに電話しないの?』と言ったんだ」

「彼女が電話をかけて、それを知る間もなく、もうクリスが電話に出ていたんだ。それで言ったんだ。『クリス、恥ずかしい話だけど、金曜日のヘッドライナーに困っているんだ』ってね。彼は言ったよ。『いつの金曜日ですか?』ってね。『今週の金曜日だよ。明後日なんだ』って答えたよ」

コールドプレイはその日パリでの公演が決まっていたが、クリス・マーティンは飛行機を予約してくれれば、その後に演奏すると答えたという。「そうしたら、ピルトン・パーティーでヘッドライナーを務めるのに間に合う時間に2人だけで到着したんだ。クリスとジョニー(・バックランド)でね」とマイケル・イーヴィスは語っている。

「それで言ったんだ。『このお返しとして次の年はグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務めてもらうよ。本気だ。次の年のヘッドライナーだよ。ぜひお願いするよ(※2001年は休催)』ってね。エージェントとマネージメントに電話したら、そんな準備はできていないとか、いろいろ言われたんだけど、『でも、彼は間違いなく完璧なヘッドライナーだよ。もちろん、これまでもそうだった』と言ったんだ。彼はそのライヴ以降、振り返るようなことはなかったんだ」

「2002年の金曜日の夜は素晴らしかった。彼の作る曲はどれもヒットになった。彼は素晴らしかった。彼はそんなスターなんだ。彼は演奏する度にいつだってよくなっていく。彼が戻ってきてくれることを待ち望んでいるよ。彼はいつだって電話をくれれば、来て乳搾りができるんだよ」

クリス・マーティンはジョー・ワイリーにロンドンのソーホーにいる時にマイケル・イーヴィスからの電話を受けたことを振り返っている。「『クリス、ザ・ストロークスにがっかりさせられたんだ』と言っていてね」と彼は説明している。「マイケル・イーヴィスから聞くには最高の一節ですねと言ったよ。彼の言っていることはザ・ストロークスがライヴをできないということだからね。彼らもがっかりさせるつもりはなかったと思うけどさ」

ピルトン・パーティーの時にクリス・マーティンは次の年のヘッドライナーは誰かをマイケル・イーヴィスに尋ねたところ、マイケル・イーヴィスには次のように言われたという。「『君たちが金曜日をやると思っている』と言われたんだ。僕は『何だって?』と言ったよ」とクリス・マーティンは語っている。「お菓子を落としそうになったよ。そうしてやることになったんだ。あれは大事件だった。今もね。グラストンベリー・フェスティバルでやる時はいつも大事になるんだよ」

グラストンベリー・フェスティバルはケンドリック・ラマー、ポール・マッカートニーテイラー・スウィフトをヘッドライナーに迎えて先週末に開催される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックによって中止されている。今年は50周年となるはずだった。

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