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コートニー・ラヴはオピオイドを販売する企業の財産人であるジョス・サックラーが手掛けるファッション・ブランド「LBV」のニューヨークでのショウに10万ドル(約1070万円)で出演をもちかけられたという。

ホールのシンガーにしてカート・コバーンの妻だったコートニー・ラヴだが、ジョス・サックラーのチームはヘアメイク、ニューヨーク・ファッション・ウィークへの車での送迎を含めて、ファッションショーへの出演を10万ドルの金額で依頼してきたと語っている。着るLBVのドレスは「カスタム・ゴールドの一品」だったとしている。

しかし、コートニー・ラヴはジョス・サックラーの申し出を断ったと明かしている。ジョス・サックラーは、非常に中毒性の高い鎮痛薬であるオピオイドを販売するパーデュー・ファーマのデヴィッド・サックラーと結婚している。

コートニー・ラヴは長年にわたって続いた自身のドラッグ問題にも触れ、そのなかにはオキシコンチンの中毒もあったとしている。

「私はこの星で最も有名な更生したジャンキーの1人なわけで、夫もヘロインで失った。ジョス・サックラーに私が言うことがあるとしたら『あんたにセルアウトしろってこと?』よね。まあ、するわけないわよね」とコートニー・ラヴは「ページ・シックス」に寄せた文章で述べている。

彼女は次のように続けている。「あいつらの金なんかに手を出すかっていうね。自分のファッション・ラインやプライベートのメンバーズ・クラブ、慈善部門なんかについて語っているけど、ジョス・サックラーは妄想的よね。リハビリ施設にお金を投じたり、(オピオイドの対抗薬である)ナルカンにお金を投じたり、中毒性のない鎮痛薬を開発したりする代わりに何をやっているの?って」

コートニー・ラヴはさらに次のように述べている。「私や多くの友人、そして大量の中毒者がオキシコンチンで経験してきたことすべてを踏まえると、ジョス・サックラーの申し出は恥知らずで、最低よね。今はやってないけど、今後もオピオイドの中毒者として生きていくわけで、それは消えないのよ。ずっとそんな状態で、回復の途上にあるの。つまり、24カラットのゴールドのドレスによるファッション・ラインなんかじゃジョス・サックラーや彼女の家族がやった汚点は洗い流せたり、覆い隠せたりしないのよ」

サックラー家はオピオイドの販売で利益を得ていることで批判されており、疾病予防センターの発表によれば、毎日46人の人がオピオイドを原因として亡くなっているという。

ジョス・サックラーのスポークスパーソンであるエリザベス・チュークはコートニー・ラヴの主張に対して以下のコメントを発表している。「これは正確ではありません。コートニー・ラヴは(ショーに)出席しませんでした。これ以上コメントできることはありません」

先月、コートニー・ラヴはリッキ・リーが主催したフェスティバルに出演して、ホールの楽曲やエコー&ザ・バニーメン、フリートウッド・マックのカヴァーを披露している。

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