PRESS

Photo: PRESS

カサビアンのギタリストであるサージ・ピッツォーノはソロ・プロジェクトであるザ・S.L.P.を始動させたことやカサビアンの今後について語っている。

サージ・ピッツォーノは今週、ソロ・プロジェクトについて予告をした後、リトル・シムズとのコラボレーションとなるソロ・デビュー曲“Favourites”を公開している。

サージ・ピッツォーノは『NME』にソーシャル・メディアの世界への戸惑いが“Favourites”のインスピレーションについて語っている。

「カサビアンとしてはしばらくオフに入ることにしたんだ。自分に贅沢な時間を持つことというのはこれまでしたことがなかったんだけどね。僕ら全員そうなんだけどさ」とサージ・ピッツォーノは『NME』に語っている。「俺たちはこれまで止まったことがなかったんだよ。それで、実験するにはちょっとした完璧な機会だなと思って、どこに行くことになるか見てみることにしたんだ。何をしたっていいという自由を楽しんでみたんだよ」

「携帯にメモをとってるんだけどね。オンラインに自己を完全に投影したペルソナを持っている人たちに興味があったんだ。分かるかな? それが今回描いたものでね。でも、現実では誰もそんな人なんていないんだよ」

彼は次のように続けている。「デジタル時代のアイデンティティに関する問いかけだよね。写真にざっと目を通して、お気に入りの人を選んで、デートに出掛けて、それで口説こうとするんだけど、終わってしまうんだ」

「『the favourite(お気に入り)』という言葉の使い方を笑う人もいるかもしれない。午前3時にセッションをやって、この曲は進化していったんだ。その時にリトル・シムズが必要だってことが分かってね。それも彼女が素晴らしいからなんだけどさ。それで、この曲の内容についてすべて説明して、それで彼女もいろいろと考えてくれたんだ」

リトル・シムズを迎えたことについてサージ・ピッツォーノは、彼女と「ずっと」一緒に仕事をしたいと考えていたことを明かしている。

「共通の友人がいてね、それでコラボレーションすることになったんだ」と彼は語っている。「彼女は本当に個性的だし、すごくクールで、ウィットに富んでいるんだ。彼女の歌詞とフローは最高だったよ」

他にも一緒に仕事をしたい新進気鋭のアーティストはいるかと訊かれると、サージ・ピッツォーノは次のように応じている。「注目しているアーティストは数組いるよ。意外だと思われるかもしれない人たちだけど、まあその辺にしておこう、いいかな?」

ソロとしてのフル・アルバムがリリースされるかどうかについては次のように語っている。「たぶんね。どうなっていくか見ていくよ。スタジオからまったく出ていないんだ。あそこが自分の居場所なんだよ。常に曲を書いて、取り組んでいるっていうね。幸運なことに、これが自分の仕事なんだよ」

サージ・ピッツォーノはバンドを離れて実験をしてみたことで「到達できる自身の新たな世界」を発見したと語っている。

「今回は自分の個性においても過激な面を掘り下げてみたんだよ」と彼は続けている。「自分に到達できる別の場所だよね。今回はそれが存在していて、いつでもそこに行くことができる。正気を保つためのはけ口なのさ」

“Favourites”の歌詞についてサージ・ピッツォーノは『NME』に次のように語っている。「一部は自分についてだし、一部は友人についてだし、読んだものもある。そうしたパーソナリティの寄せ集めだよね」

「どれが自分のことで、どれがそうじゃないかはリスナーに任せるよ」

ザ・S.L.P.としてライヴも「やってみたい」としているものの、普段のカサビアンのステージとは違う「まったく新しくユニークな体験」にならなければならないと語っている。

「俺は素晴らしいバンドの一員だからね。彼らと競おうなんて思ったことないよ」と彼は『NME』に語っている。「まったくの別物でなくてはならないだろうね。今回はみんなが予想もしないようなことをできるわけだからね」

一方、サージ・ピッツォーノは『NME』に「これまで話している通り」カサビアンの次回作の曲も書いていると語り、ソロ・アーティストとしてやった作品によって再び活性化されていると語っている。

「正しいと感じたら、アートに従うべきなんだよ」と彼は語っている。「素晴らしいゾーンは安全圏にはないんだ。今はそう強く感じている。こうしたことをやる時間を持てたことは素晴らしいよね」

彼は次のように続けている。「カサビアンは俺たちが作り上げた巨大なマシーンだからね。ルーティーンがあって、そこにいると安全なんだけどさ。だけど、別のこともあってほしいわけでね。時には隠れ家にも嵐が起こる必要があるのさ。みんなが『わあ、何が起こっているんだ?』ってことが必要なんだよ。世が明けたら、鮮明な世界が広がっているわけでね」

「そういう別のことをやれると、もう一度バンドに戻った時に、それまではなかったヘッドスペースを持てるわけだからね」

サージ・ピッツォーノはカサビアンの新曲のサウンドについて次のように語っている。「まだ何も言いたくはないね。でも、可能性を押し広げていくことを続けていくつもりだよ」

カサビアンのバンドメイトのトム・ミーガンもソロ活動を始める可能性があるかと問われたサージ・ピッツォーノは、次のように答えている。

「ああ、たぶんね。バンドで新譜を出すけど、それまでにかな、分からないけどさ」

サージ・ピッツォーノは昨年、カサビアンの次回作について『NME』に対して次のように語っていた。「今はまだ収集の段階で、何も計画がない状況を楽しんでいるんだ……ただ聴いているだけという感じでね。世の中に出ているものを観察しているんだ。時にはただ耳を傾けて、何も言わないのも良いものだよ。今の世の中はとても移ろいやすいものになっていて、すべてがかつてないほどのスピードで動いているわけでね。僕は音楽を聴くという行為をもう一度楽しんでいるんだ」

「過去にはビートを探求していた時もあったんだけど、今はフックやアイディアを探求しているんだ。ストリーミング・サイトをいろいろ聴きながら、『この10秒はいいね』と思ったものなんかをレコーディングしていて、今やそれが蓄積されて図書館のようになっているんだけどさ。今の世の中を表しているとも言えるよね。10秒間のスラッシュ・メタルからバンジョーが使われた2分間の1920年代の音楽まであるわけでね。自分が何を収集しようとしているかは分からないけど、次の動きのきっかけになるものは常に存在しているんだ」

Copyright © 2019 TI Media Limited. NME is a registered trademark of TI Media Limited being used under licence.

関連タグ