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1990年代の音楽業界を描いた小説『キル・ユア・フレンズ』やその続編『キル・エム・オール(原題)』の著者であるジョン・ニヴェンは、1990年代にレコード会社のA&Rとして働いていた時にミューズやコールドプレイと過って契約しなかったことについて語っている。

ジョン・ニヴェンは自身が音楽業界で働いていた時の経験を基にコミカルな犯罪スリラー小説『キル・ユア・フレンズ』を書いており、同作はその後、殺人犯の主人公スティーヴン・ステルフォックス役にニコラス・ホルトを迎えて映画化もされている。また、今年はその続編『キル・エム・オール』も刊行されている。

ジョン・ニヴェンは新たなインタヴューの中で音楽業界で働いていた当時に「契約を取り逃した」アーティストについて語っている。

「ミューズやコールドプレイなんかだね……失敗するぞってしきりに言っていたものだよ」とジョン・ニヴェンは「ディス・フィーリングTV」のインタヴューで語っている。「と言っても、彼らがオフィスに来たわけではなくて、1996年だか97年にA&Rをやっていた時に彼らのデモを聴いた時のことを覚えているんだけどさ、僕の感情としては『世界は新たなレディオヘッドを必要としているのか?』っていうものだったんだ。ほら、どちらのバンドも初期の頃はレディオヘッド風のバンドみたいな感じだったからね。僕はこう思っていたんだ。『僕たちにはレディオヘッドというバンドが1組いる。それで十分だ』ってね。最終的には、僕らには彼らのようなバンドがもう何組か必要だったということなんだけどさ」

ジョン・ニヴェンは次のように続けている。「彼らはよくやったよね。一方で、モグワイなんかはピンク・フロイドよりもビッグになると思ったんだけどね。彼らのことは今も大好きなんだけどさ。僕だって必ずしも商業的に賢い選択ができるわけではないんだ」

ジョン・ニヴェンは2013年の『NME』とのインタヴューで、両者と契約しなかったことについて次のように語っている。「僕は今もどちらのバンドの大ファンというわけではないんだ。とはいえ、彼らに多くの人たちが注目することを予測するのが僕の仕事だったのだとしたら、僕は見誤ったってことだね」

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