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アルバムというフォーマットが生まれてから今年で70周年を迎えることを記念して、イギリスで「アルバムの日」と題されたイベントが初めて開催されることが発表されている。

「アルバムの日」は10月13日とされ、当日までの1週間の間、イギリス国内で多くのイベントや催しが開催される予定となっている。

現時点で計画されているイベントとしては、ショップ・イベントや、アーティスト本人が出演するイベント、昔のアルバムを聴くイベントを主催する「クラシック・アルバム・サンデー」によるアルバムの試聴会、アーティストのインタヴューやファンとのQ&A、オンライン上でのリスニング・パーティーなどがあるという。

公式アカウントの「@AlbumDayUK」は、ソーシャルメディア上でユーザーに「#NationalAlbumDay」をつけて自分が最も影響を受けたアルバムについて投稿するように促しているほか、「アルバムの日」である現地時間10月13日午後3時33分にはファンや店舗、ラジオ局、公共のスペースがお気に入りのアルバムを通しで流すように促している。

アルバムの目的や意義を見直すためのきっかけ作りとして「国全体での議論」を促したいとのことで、今後アーティストやプロデューサーによってコンセプチュアルな作品としてのアルバムについて語られる機会も設けられるという。

アンバサダーを務めるアーティストの1人であるパロマ・フェイスは、次のように述べている。「幼少期に、マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』やボブ・ディランの『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』、エリカ・バドゥの『ママズ・ガン』を初めとしたたくさんの名作アルバムに心を踊らせていたのを鮮明に覚えていますが、強いて1枚を挙げるとしたら、私が最も影響を受けたアルバムはトレイシー・チャップマンのセルフタイトル作でしょう」

「アルバムには“Why?”というとても力強い楽曲が収録されているのですが、とりわけそれが歌詞の持つ感情的な力を痛感した初めての曲だったので、その曲が私にとっての真のアンセムとなりました。音楽との接し方は変化したかもしれませんが、私は今も、アルバムこそがソングライターの技術を究極的に表現できるものだと思っています」

2017年におけるイギリスでのアルバムの売上は前年度よりも9.5%伸び、購入・ダウンロード・ストリーミングを合わせてそのセールスは約1億3,500万枚となっている。また、そのうちの約410万枚がアナログ盤の売上となっており、これは1990年代以来で最高の数字となっている。

英国レコード産業協会によれば、1948年に初めてアルバムの形態でリリースされて以降、アルバムのセールスは現在までに延べ50兆枚となっているという。

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