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メタリカのマネージャーとして知られるピーター・メンチは新たなインタヴューの中で、メタリカのライヴのチケット料金が上がった理由を明かしている。

ピーター・メンチはBBCの連続ドキュメンタリー『ヒッツ、ハイプ&ハッスル:アン・インサイダーズ・ガイド・トゥ・ザ・ミュージック・ビジネス』に出演しており、UKのプロモーターであるジョン・ギディングスのインタヴューに答えている。

ジョン・ギディングスが「90年代はまだ古いルールで生きていましたよね。レコードのセールスは巨大で、バンドの収入の80%を占めていました……けど、続きませんでしたよね」と言うと、ピーター・メンチは次のように振り返っている。

「俺が初めてナップスターについて聞いたのはこのオフィスにいた時なんだ。俺たちは当時、オフィスでパソコンを持っていた人を見つけなくちゃいけなくてさ。彼女がそれにいくつか打ち込むと、 俺にはよく分かんないけど、50種類の“Enter Sandman”があったんだ」

「もうおしまいだって沈んだ気持ちになったかって? そりゃあ……えらいことになったと思ったよね」

ジョン・ギディングスによれば、ここ5年の間にアルバムのセールスは50%となったものの、ライヴ・チケットの需要は「急上昇」することになったという。

ピーター・メンチは次のように語っている。「俺たちは数年間、アルバムを作っていなかったんだ。俺たちのやるべきことは、ファンの前で演奏することだったんだよ。ロック・バンドは常にファンに届けなければいけなかったんだ」

「俺たちはここ数年でいくつかテストを行ったんだ。それで、メタリカのチケットの最も高いチケット料金を、これまでよりも高くできることに気付いたんだよ。それで、そうすることにしたんだ――反発する観客はいなかったよ」

「かつてなら1倍だったかもしれないショーは今、3倍のものを生み出すんだ。チケットの料金がすべてを変えたんだ」

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