ザ・ヴァーヴのギタリストであるニック・マッケイブは、近い将来バンドが再結成する可能性について否定し、オアシスの再結成のほうが望みがあると考えていることを明らかにしている。
ニック・マッケイブは彼らの代表作『アーバン・ヒムス』の20周年デラックス・エディションがリリースされたことを記念して『NME』のインタヴューに応じている。その中で、バンドメンバーとは現在誰とも口を効かないことが明かされている。
ニック・マッケイヴは、フロントマンのリチャード・アシュクロフトと今でも連絡を取っているのか訊ねられると次のように答えている。「いや、まったく取らないね。昨年は(『アーバン・ヒムス』の)20周年を記念して何かするべきかどうかについて、アイツに電話しようとしたんだけどね。(バンドのマネージャーだった)ジャズ・サマーズがまだ生きていた当時なら、ちゃんと話すこともできたんだけどね」
「アイツの奥さんとは数時間喋ったよ。本当に礼儀正しくて、とても素晴らしい会話だった。だけど、奴からは何も連絡をもらわなかった。今の俺たちの現状はまさにそんな感じだね」
彼はさらに次のように続けている。「思うに、何かに怒っているのが誰であれ、そういうこと自体がバンドの崩壊の原因になるんだよ。怒るのには多大な労力がいるわけで、(ギタリスト兼キーボード担当だった)サイモン(・トング)やリチャードには不満があっても、それを解決しようとは絶対にしないんだ。ある時点でリチャードとは和解したと思ってるんだけどね。だって、こういうのって会話をすれば簡単に解決し得ることだからさ。だけど、そんなにうまくいかないんだよね」
一方でニック・マッケイブは、オアシスが再結成するかどうかを訊かれて次のように答えている。「時間の問題だって俺は思うよ。やらないんだったらバカバカしいわけでさ。時々、まさに一緒にやってるんじゃないかって心持ちになるんだ。イタズラって感じでさ」
「最終的には起こりうることだって奴らはわかっていて、今はそのことをちょっと楽しんでいるのさ。でも、僕は大抵のことについて間違うからね」
リチャード・アシュクロフトは先日、リアム・ギャラガーが実はザ・ヴァーヴの『アーバン・ヒムス』に参加していたことを明らかにしている。
「あのアルバムにまつわるジョークがいくつもあってね」とリチャード・アシュクロフトはBBC6 ミュージックに明かしている。「リアム・ギャラガーが最後の曲の“Come On”に参加してるんだ。おそらくみんな気付いていないと思うけど、集中して聴いてみると発狂したアイツがCome On”って叫んでるのに気がつくはずだよ。たぶんみんな俺の声だと思ってるだろうけど、あれはアイツが叫んでるんだよ」
「リアムは、(ザ・ストーン・ローゼズの)ジョン・スクワイアと一緒に録ったばかりのテープを持ってスタジオに来たんだ。リアムはそこで作業を続けて、スタジオで15回くらい連続でそれをかけてたよ。俺はリアムに“Bitter Sweet Symphony”を聴かせて、それからアイツに『これからCome On”って曲を録るんだけど、お前も参加してくれよ』って言ってみたんだ。それからリアムは他の奴とヴォーカルブースに入ったんだけど、最終的にキレ出してさ。ヴォーカル・ブースの壁にタンバリンを投げつけて叫んでたよ」
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