GETTY

Photo: GETTY

LCDサウンドシステムのジェイムス・マーフィーは自身とデヴィッド・ボウイの関係について語り、今は亡きデヴィッド・ボウイがLCDサウンドシステムの再結成に一役買ったことを明かしている。

デヴィッド・ボウイの生前、ジェイムス・マーフィーは何度か仕事をしてきており、アーケイド・ファイアの『リフレクター』でデヴィッド・ボウイのバッキング・ヴォーカルをレコーディングしたほか、デヴィッド・ボウイの『ザ・ネクスト・デイ』収録の“Love Is Lost”のリミックスを手掛け、ラスト・アルバム『★(ブラックスター)』ではパーカッションを担当している。

今回、ジェイムス・マーフィーはLCDサウンドシステムを再開させるにあたってデヴィッド・ボウイから重要なアドバイスをもらったことを明かし、キャリアを通して「不安を感じておく」ように求めていたという。

「デヴィッド・ボウイとはたくさんの素晴らしい時間を過ごさせてもらったんだけど、バンドをもう一度やることについても話していたんだ」とジェイムス・マーフィーはBBC 6のローレン・ラヴァーンに対して語っている。「彼は『不安になるかい?』と訊いてきてね。『そうですね』って答えたら、『素晴らしい。不安を感じておくべきなんだ』って言ってくれたんだ」

「最初に頭に浮かんだのは『何を知ってるんですか? 不安であるというのがどんなことか、あなたは知らないですよ』ってことだった。自分がデヴィッド・ボウイだったら、ルー・リードがいない限り、彼は全員に中指を立てて歩き回ってるって想像してた。そんなことをしても何も言われない人というのが1人か2人いるわけでね。でも、彼の人生の中では彼はそんな人ではなかったんだ。彼は常に自分自身を不安においてきた。『他人にとって自分がどんな人間かは分かるものじゃない』、そんな感情が沸き上がってきたね」

先日、ジェイムス・マーフィーはデヴィッド・ボウイとジョイント・アルバムを作りかけたことを明かしていた。

BBCラジオ1のアニー・マックに対してジェイムス・マーフィーは次のように語っている。「『★(ブラックスター)』ではちょっとパーカッションを叩いたんだけどさ。もっと多くのことを担当する予定になっていたんだけど、恐縮しちゃったんだよね」

ジェイムス・マーフィーによれば、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティと共に共同プロデューサーを務めることを頼まれたという。

その後、彼はその立場に「ふさわしくない」と感じたと説明しており、一緒にコラボレーション・アルバムを作る計画があったことも明かしている。「デヴィッドに連絡をつけて、こう言ったんだ。『あなたと私でアルバムと作りたい』とね。彼は『君の言ったことはおもしろいね。ニューヨークに戻ったら、僕のところに来てくれよ』と言ってくれてね」

しかし、彼らが会った時には後に『★(ブラックスター)』になるアルバムの制作が始まっていたという。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ