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ザ・ビートルズのギタリストであるジョージ・ハリスンが遺したある未発表曲の歌詞が古いピアノ用長椅子の中から見つかっている。

ジョージ・ハリスンの未亡人であるオリヴィア・ハリスンは、二人が暮らしていたオックスフォードシャー州の家にある椅子の中に保管されていたノートのフォルダーの中から“Hey Ringo”という曲の歌詞を発見したという。

「ザ・アイ・ニュース」によると、バンド・メンバーだったリンゴ・スターの刻むビートがなければ自身のギター・プレイは不完全なものになることを告白する内容の歌詞になっているという。次のような歌詞の一節も明らかになっている。「やあ、リンゴ。今、君に知ってほしいんだ。君がいないと僕のギター・プレイはとんでもなく遅くなることをね」「君のように完璧に演奏できるドラマーは聞いたことがないよ」

「ジョージのピアノ用長椅子の中にフォルダーがあったんです。その中から“Hey Ringo”って書かれた歌詞を発見しました、たぶん1970年くらいに書かれた曲だと思います」とオリヴィア・ハリスンは語っている。彼女はまた、家のカセットで彼が曲を録音していたと確信しているとも述べている。

そのピアノ用長椅子は「(ビートルズのキーボーディストである)ビリー・プレストンが、ジョージと演奏する時によく飛び乗っていたスツール」だと彼女は説明している。

オリヴィア・ハリスンは2月にジョージの74歳の誕生日を記念して行われたロサンゼルスのパーティーで、歌詞のコピーをリンゴ・スターに渡したという。彼女は次のように述べている。「彼はこの曲の存在を今まで知りませんでした。『これはどういうこと?』と言って、彼はとても驚いていました」

1980年に刊行されたジョージ・ハリスンの自伝『ジョージ・ハリスン自伝 – I・ME・MINE』の改訂増補版に、この曲の歌詞の複製が収録される予定となっている。この本には家族写真や、その他手書きの歌詞、未発表のインタヴュー原稿などが収録される予定となっている。

自伝本に収録する素材を見つけることについてオリヴィア・ハリスンは次のように述べている。「ジョージは作曲したら、ノートブックを机の引き出し、食器棚、キッチンの引き出しのどこかに残すようにしていました。そして、彼はたくさんのピアノ用長椅子を持っていました。彼はノートブックを置いたら、再びそのノートを手にすることはありませんでした。こうして曲が忘れられていったのかもしれません」

「この小さなタイムカプセルの数々に手を付けるのは気が進みませんでした。ある人の人生を他の場所には移したくないものです」

彼女はさらにジョージ・ハリスンが「未完成の曲をたくさん」残しているが、「中には発表するにも及ばないような完成度のものもある」ことを明かしている。

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