Photo: 2026 Getty Images/Getty Images for Disney / giulia parmigiani

オアシスはドキュメンタリー映画『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』のワールドプレミアが第83回ヴェネチア国際映画祭で行われたが、監督のディラン・サザンとウィル・ラブレースがインタヴューに応じて作品について語っている。

本作はノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーによるオアシス再結成を追ったもので、リハーサル映像、バックステージの様子、ステージ上の模様、そして、25年以上ぶりとなる兄弟揃っての合同インタヴューが収録されるという。本作はまた大規模な再結成ツアーやオアシスが様々な世代に与えた影響についても振り返る内容にもなるとされている。

LCDサウンドシステムのドキュメンタリー作品『シャット・アップ・アンド・プレイ・ザ・ヒッツ』を手掛けたディラン・サザンとウィル・ラヴレースは、ロック界で最も不仲で知られた兄弟がワールド・ツアーに向けてリハーサルを開始する際、長年待ち望まれてきたその再会の様子を撮影するという貴重な機会に恵まれることとなっている。

「あれを観ることができたのは素晴らしかったです」とウィル・ラブレースは『ヴァラエティ』誌に語っている。「バンドとして演奏する姿を15、16年も見ていなかっただけに、音楽が形になっていくのを聴けたのはとても興味深かったですし、彼らが再び繋がっていくのを見られたのも同様でした。それは特権的な光景でした」

ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーが15年ぶりに再会した瞬間は隠しカメラで撮影されたことが明らかにされているが、ディラン・サザンはその理由について改めて語っている。「誰かが仲介する形にはしたくありませんでした。うっとうしい撮影クルーが走り回って邪魔をしているような感じにはしたくなかったんです。状況が非常にセンシティヴであることにも気づいていました。同じ部屋で長時間一緒に過ごすのは、文字通りこれが15年ぶりだったんですから」

エアコンのない近くのキャビンでウィル・ラブレースとディラン・サザンはその映像を見守ったそうだが、ディラン・サザンはその様子について次のように語っている。「ギャラガー兄弟ですからね。ドラマ『ドーソンズ・クリーク』じゃないですから。座り込んで、互いの感情について語り合うようなことはありませんでした」

ディラン・サザンによれば、最も驚かされたのはノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーが事態を「いかに真剣に」受け止めていたかという点だったとのことで、リハーサルは粛々と進められることになったという。

ディラン・サザンはリハーサルの様子について次のように語っている。「実に職人気質で、ふざけたり遊んだりすることは一切ありませんでした。リアム・ギャラガーが到着するやいなや、『よし、やるか』といった感じで、すぐにセットリスト全体を通し始めたんです。でも、そのプロセスや彼らのやり取りの機微を観察するのは興味深いものでした。というのも、いわゆる『感動的な再会』のような劇的な場面は特になかったからです」

ウィル・ラブレースは次のように語っている。「連日その様子を目の当たりにしていると、あのライブがあれほど素晴らしかった理由がよくわかります。彼らはしっかりと努力を重ねていたんです」

コンサート、とりわけカーディフで行われた再結成公演の初日のライヴはギャラガー兄弟の間にまだ残っていたかもしれない摩擦を和らげるのにも一役買ったという。

「確かに緊張感はありました」とウィル・ラブレースは語っている。「そして、外から見ている私たちにとって、その緊張が消え去ったのは、観客の期待に満ちたエネルギーとバンドの緊張感が初めてぶつかり合った瞬間でした。あれはまさに錬金術のような瞬間でした。この歴史的な出来事を16年間待ち続けていた人々が、ついにそれを目の当たりにしたとき、信じられないほど特別な何かが生まれたんです」

「でも、実際に動き出したとき、彼らはファンに対する責任の重さを感じていたと思いますし、これが素晴らしい物語になることはすぐに明らかになりました」とウィル・ラブレースは語っている。「緊張感もありました。『うまくいかなくなるんじゃないか?』というような不安も少しはありました。しかし、彼らは極めて高い集中力で取り組んでいました。単に会場に現れて、演奏し、金を受け取るだけという話ではなかったのです。『ファンに最高のオアシスを届けなければならない』という思いがあり、彼らにとってこの再結成が大きな意味を持つものだということのは伝わってきました」

「観客はそれを強く望んでいたのと同様に、そうした感情の解放を必要としていたのだと痛感させられました」とディラン・サザンは続けている。「たとえ世界で最もシニカルな人間であっても、あの場にいたら心をつかまれたはずです。あれほど多くの人々に囲まれ、屈強な男たちが涙を流している光景を目の当たりにすると、特に今の時代においては、これは単なるバンドの枠を超えた出来事なのだと感じました。人々は本当にあのような瞬間を必要としていたのです」

「ありきたりなライブ映像作品にはしたくなかったんです」とディラン・サザンは続けている。「どの撮影監督にも、私たちは同じ指示を出しました。このライヴを自分の体験として撮影してほしいということです。もしステージ上の出来事よりも観客席で起きていることのほうが興味深ければ、そちらを追っていい。ステージ上のカメラについても同様で、ギターの指板をきれいに撮ることではなく、『物語は何か? リアムとノエルの間で何が起きているのか? これをどう物語として捉えるか?』を重視しました。その結果、極めて没入感のあるコンサート映像に仕上がったと思います」

オアシスについては地元マンチェスターでの12公演に及ぶ連続公演やネブワース公演を含むUK&ヨーロッパ・ツアーを2027年に行うと報じられている。

ノエル・ギャラガーは「夏には何かをやらなきゃいけない」とも語っており、オアシスが2027年にツアーを行うという噂に拍車をかけることとなっている。

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