Photo: Mark Seliger

ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーはニュー・アルバム『フォーリン・タングス』でイーロン・マスクの名前を歌詞で出していることについて自身の解釈を語っている。

先週リリースされた『フォーリン・タングス』にはアメリカの現状を歌った“Mr Charm”が収録されており、そこではイーロン・マスクの名前が登場することとなっている。

“Mr Charm”の歌詞は次のようなものとなっている。「When I was oh-so-young, I used to want to go to Mars/ And burn the rubber on the road, And drive around in fancy cars. And who would take you into space? Who would you really trust? Is it Boeing, is it NASA, is it mad mogul Mr Musk?(若かった頃は火星に行きたいと思っていた。そして、道路でタイヤを鳴らし、高級車を乗り回したいと思っていた。誰が宇宙に連れて行ってくれるんだろう? 誰を信じればいいのだろう? ボーイングか、NASAか、マッドな大物実業家であるマスク氏だろうか)」

ミック・ジャガーが「マッドな実業家」と評したことで一部ではイーロン・マスクに対する批判として受け止められたが、今回ミック・ジャガーはそうした噂を否定している。

ミック・ジャガーは『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタヴューでそうした曲の解釈について不満を漏らしている。「彼らは一つの単語を聴いただけで、歌詞をちゃんと聴き込んでないんだ。『ミック・ジャガーがイーロン・マスクを批判した』ってね。歌詞を聴いてはいなくて、マスクという言葉だけを聴いているんだ。それしか聴いていないんだよ」

ミック・ジャガーは人々が曲を聴いて「イーロン・マスクのことを批判しているに違いない」と思い込むことについて「まあ、マッドとは言っているけどね」と続けている。

「面白いのはこの曲を書いた時、NASAが輸送手段を用意できず、イーロン・マスクが輸送手段を提供したことで、立ち往生していた宇宙飛行士たちを無事に帰還させることができた、ということを考えていたんだ」

ミック・ジャガーは歌詞について「子どもの頃」に火星に行きたいと思っていたことや「宇宙へ行くのに誰を信頼するか」を歌ったものだと説明しており、次のように語っている。「あれはひねりの効いた賛辞なんだよ。他の人たちにはできないことをできると思い出した人物だったんだからね」

しかし、ミック・ジャガーは言葉のチョイスについて必ずしも好意的なものではなかったことも理解しており、次のように続けている。「大物実業家(mogul)という言葉は必ずしも良い印象を与えるわけじゃないよね」

『フォーリン・タングス』にはポール・マッカートニー、スティーヴ・ウィンウッド、ザ・キュアーのロバート・スミス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスといった豪華ゲスト陣も参加している。

ザ・ローリング・ストーンズは新作のリリースに際して公式ポッドキャストも配信している。ポッドキャストではミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドのインタヴューが配信されており、ナレーションはノラ・ジョーンズが担当している。

ミック・ジャガーは『NME』のインタヴューでサム・フェンダーのアルバム『ピープル・ウォッチング』を「卓越した作品だった」と評している。

ミック・ジャガーは最近聴いている若手アーティストについて尋ねられると、次のように答えている。「最近はサム・フェンダーをよく聴いているね。好きな曲がたくさんあるんだ。あの『ピープル・ウォッチング』というアルバムは素晴らしかった。あのアルバムは卓越した作品だったと思う。それより前の作品も好きだよ。『セヴンティーン・ゴーイング・アンダー』、あのアルバムにもいくつかいい曲があるよね」

「初めて曲を聴く時というのはいつも同じような感じなんだ」とミック・ジャガーは続けている。「まずは全体的な雰囲気、そしてグルーヴだね。ロック・ミュージックだけど、彼の曲には素晴らしいサビがある。それが重要な要素なんだ。歌詞も興味をそそられるものが多かった。大人になっていく体験が反映されているんだ」

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