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プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーは自身の社会的地位について言及して、ブラーのアレックス・ジェームスを揶揄していると見られている。

労働者階級で育ったボビー・ギレスピーは本日11月8日にリリースされたニュー・アルバム『カム・アヘッド』にエッセイを寄せている。

その中でボビー・ギレスピーは「私は自身が階級の内と外という奇妙な立場にいることに気づいた」として、それと「格闘している」と述べている。

今回、『i』誌のインタヴューでボビー・ギレスピーはこの表現について次のように説明している。「格闘と言うと大袈裟かもしれないけど、成功したバンドにいれば、いろいろなことに招待され、いろいろな階級の人と知り合い、いろいろなことを経験する。でも、デヴィッド・キャメロン元首相や、あと車の番組をやっている人はなんて名前だっけ?(ジェレミー・クラークソン)。そういう人物と一緒にいるブラーのメンバー(アレックス・ジェームス)みたいにはならないでおこうと思っているけどね」

「これってまさに成り上がりみたいだろ? なにもそう思っていたわけじゃない。気付いただけだ。いい家もあって、うまく行っている。でも、そこで思う。『誰もがうまく行っているわけじゃない』ってね」

労働者階級の罪悪感があるかと訊かれると、ボビー・ギレスピーは次のように続けている。「それはない。ロックンロール・スターになりたかったし、おかげで工場で何をやれって指示されることもない。罪悪感はないよ。父がよく言っていたんだ。『金があったら、それは受け取れ。明日は約束されていないんだから』ってね」

新作のリリース発表時、ボビー・ギレスピーはアルバムについて次のように語っている。「初めてアルバムを作った時のような感じで、このアルバムには興奮しているんだ。『カム・アヘッド』に全体的なテーマがあるとしたら、内面的にも表面的にもある種の衝突だろうね」

「アルバムを通して思いやりの側面もある。タイトルはグラスゴーの言葉なんだ。誰かが喧嘩を売ってきたら『かかってこい!』と言うんだ。グラスゴー人の不屈の精神を彷彿とさせ、アルバムにもその攻撃的な態度と自信がある。そういう向こう見ずな言葉があって、『カム・アヘッド』はなかなか不遜なタイトルなんだよ」

アルバム・ジャケットにはターナー賞にノミネートされたアーティストであるジム・ランビーが撮影したボビー・ギレスピーの父親であるロバート・ギレスピー・シニアの写真が使われている。この写真は社会正義の活動に生涯を捧げた父を深く尊敬し、『カム・アヘッド』には階級というテーマがあることから起用されている。

「アルバムには希望のメッセージもある」とボビー・ギレスピーは語っている。「でも、人間の最悪な部分を受け入れているところもあるんだけどね」

アルバムのストリーミングはこちらから。

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