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メタリカのカーク・ハメットが、デヴィッド・ボウイが自身のツアーバスに彼を招いた時のことを追悼の意を込めて自らのブログに投稿している。

カーク・ハメットは、メタリカの元ツアー・マネージャーであるイアン・ジェフリーからデヴィッド・ボウイを紹介してもらったという。二人はツアーのなかで、たまたま同じ都市に居合わせたとのことで、カーク・ハメットによれば、ジェフリーが二人が滞在している同じホテルまで一緒にバスで帰るよう勧めてくれたという。

「それを聞いた途端『もちろん』って言ったよね。もう、映画『ウェインズ・ワールド』の奴らみたいな気持ちだったよ」と彼は綴っている。「バスのステップを上がって、中のラウンジに入ったら、そこでデヴィッドがニッコリと笑ってるんだ。『座れよ、座れよ』って言ってくれてね。ロブと僕は座って、そこでまたファンの少年みたいな調子になってたね。細かいことは覚えていないけど、音楽のことを話したり、彼がどれだけザ・ダンディ・ウォーホルズを好きかなどを語ってくれたんだ。自分が彼に謝ったのも覚えている。『ごめんよ、デヴィッド。“Leper Messiah(“Ziggy Sturdust”の歌詞に登場する)”なんていう曲を作って』と言ったら、彼は笑ってたよ」

「そのバスの中でずっと話している間、彼がとても気さくな人なんで驚いたよ。彼はとてもよく笑ったし、お茶目だと言えるくらいのユーモアのセンスがあって、とてもリラックスしてるんだ。メディアに出る彼の写真とかその他のことから、人は彼のことを『カネと権力を持ったヤバい男』って思うかもしれないが、本人に会ってみたらまったくの逆だった。俺の持ってたイメージは完全に的外れだったんだ。そしてついにホテルに着いてしまって、ちょっと悲しくなったよ。だって生涯で最高のバスの時間が終わろうとしてるんだからさ。俺たちはお礼を言ってバスを降りてね。ホテルのエレベーターに乗る段になってロブと俺は顔を見合わせて言ったさ。『今のは現実だったのか?』ってね。奇妙で、美しく、まったく思いがけない経験だった」とハメットは綴っている。
またカーク・ハメットは、デヴィッド・ボウイの音楽と映画が自身に与えたとてつもなく大きな影響を認めている。

デヴィッド・ボウイは、69歳の誕生日に最後のアルバム『★(ブラックスター)』をリリースしており、その2日後の1月10日に亡くなっている。

『★(ブラックスター)』は初週に続いて、2週目もUKアルバム・チャートのトップに立ったことが明らかになっている。

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