スティングは亡くなったA&Mレコーズの共同創業者であるジェリー・モスに追悼の意を表している。
ジェリー・モスの訃報は家族による声明でAP通信を通して発表されている。「彼のような人物は本当にいませんし、太陽の下でいろんなことについて話した彼との会話を懐かしく思うことになるでしょう。次の冒険のために準備万端であらゆる瞬間に臨んでいた彼の目は輝いていました」
訃報を受けて、スティングは米『ビルボード』誌でジェリー・モスに対して追悼の意を表している。
「ジェリー・モスと初めて会ったのは1979年だった。バンドと一緒にカリフォルニア州に行って、ヤシの木とハグしたよ。人生でヤシの木を見たことがなかったんだ」とスティングは振り返っている。「サンセット・マーキスに予約を入れて、プールのところに座っていたら、ジェリー・モスとギル・フリーセンが入ってきたんだけど、2人とも背が高くて、ハンサムで、ルックスのいいカリフォルニアのビジネスマンだったね」
「ジェリー・モスはそういう見た目だったから、なんて素敵でハンサムな人なんだ、と言わざるを得なかったよ。ジェリー・モスとはレコード会社の重役というよりはすぐに家族ぐるみの友人になった」
「でも、レコード会社としてあんなに成功した理由を訊かれたら、僕の知る限り、ジェリー・モスは冷酷なビジネスマンではなく、まず紳士だったと答えるね」
ジェリー・モスのことを「友人」にして「師匠」にして「話し相手」だと語るスティングは次のように語っている。「彼が成功したのは強欲だったからではなく、そうした人間の資質のおかげだと思うよ」
A&Mレコーズはポリスと契約しており、1983年発表の“Every Breath You Take”は全米シングル・チャートの1位を獲得している。
「僕らにとって完璧なレコード会社だった。アーティストに好意的で、忍耐強く、何を話しているのかを分かっていた。会計士みたいな感じではなくて、自分たちのビジネスを知っていたんだよ」
ジェリー・モスはハーブ・アルパートと共に2人のイニシャルから取られたA&Mレコーズを1962年に設立している。同社からはキャプテン&テニールの“Love Will Keep Us Together”、ポリスの“Every Breath You Take”、ピーター・フランプトンの“Show Me the Way”といったヒット曲がリリースされている。
他の所属アーティストにはカーペンターズ、ジャネット・ジャクソン、ゴーゴーズ、サウンドガーデンらがいる。
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