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カサビアンのサージ・ピッツォーノは2020年に妻への暴行で有罪判決を受けたトム・ミーガンの脱退について発言している。

現在はカサビアンでリード・シンガーを務めているサージ・ピッツォーノは新たなインタヴューでトム・ミーガンを脱退させた決断について語っている。

「あの夏にトムがいなくなったことは胸が傷んだよ」とサージ・ピッツォーノは『ガーディアン』紙に語っている。

「自宅を離れていて、帰ってきたら、家が焼け落ちていて、灰の中を歩き、昔の写真や家具を見て、焼け跡から物を選ぶような感じだった。大変な時期だったね」

ニュー・アルバム『ジ・アルケミスツ・ユーフォリア』をリリースするカサビアンだが、サージ・ピッツォーノはトム・ミーガンを脱退させた決断についてどれだけファンが悲しんでいるかには「常に驚かされる」と語っている。トム・ミーガンは200時間の無償労働を宣告されており、その後、妻のヴィッキ・エイジャーと結婚している。

「実際の真実を知らないのにみんなの意見が根強いのには常に驚かされるよ。もっといろいろあるんだ。理由もないのにフロントマンを脱退させるなんて、まともな考えの持ち主だったら誰がやると思う?」

「長年にわたっていろいろ厳しい局面があったんだ。それには触れたくなかったんだけどさ。バンドという生業はそういうものだと思っていたからね」

インタヴューでサージ・ピッツォーノはトム・ミーガンのソロ・キャリアについても言及し、メンバー全員が「彼には幸せになってほしい」と思っていることを明かしている。サージ・ピッツォーノは裁判後のミーティング以降はトム・ミーガンに会っていないと述べている。「彼がソロをやって満足なら、それは素晴らしいよね」

ベーシストのクリス・エドワーズはトム・ミーガンと1年以上話をしていないものの、アルコール依存症で苦しんできた彼が助けを求めるなら手を差し伸べたいと語っている。

「最後に話をした時、『助けが必要な時、道を踏み外した時、家で問題がある時は俺の家に泊まりにくればいい』と言ったんだ。そして、ハグをして、好意を伝えて別れたんだ。別れたことに悪意はない。胸が傷んだけど、それが現実のことになってしまったんだ」

カサビアンは通算7作目となるアルバム『ジ・アルケミスツ・ユーフォリア』を8月5日にリリースする。

先日、サージ・ピッツォーノは『NME』に対して新作について語っている。「このアルバムは壮大なサウンドなんだけど、パーソナルな感触があるんだ。巨大なパートと共にソフトになったエッジがあるんだよね。全体として美しいものとなっていて、これまでで最もまとまりのあるアルバムだよ。胸を動かす旅となっているんだ」

「どちらの道を選ぶかという分かれ道について普遍的な感情が入っている。港に停泊している船があって、港に留まるのか、やるべきことをやって海に出るのかというね。できるだけ波に乗って、最終的に辿り着くところを見てみるんだよ。そういうことを扱っているんだ」

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