ケンドリック・ラマーはアルバムの間が空くことについて語り、それだけ長い時間がかかる理由を説明している。
ケンドリック・ラマーが最後にリリースしたアルバムは2017年4月の『ダム』となっており、2015年発表のアルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』から2年以上の期間を経てリリースされている。両作の間にはコンピレーション『アンタイトルド・アンマスタード』がリリースされているが、2012年発表の『グッド・キッド、マッド・シティー』から2年半以上を経て『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』はリリースされている。
ラッパーのベイビー・キームと共に『i-D』誌のインタヴューを受けたケンドリック・ラマーはアルバムの間が空くことについて理由を語っている。
ベイビー・キームがミックステープ『ダイ・フォー・マイ・ビッチ』が「自身のサウンドをやって、信頼を作る道を切り拓く機会」をくれたと語ると、ケンドリック・ラマーはそれに理解を示して、「だからアルバムを作るには長い時間がかかるんだ」と語っている。
「新しいサウンドをどうやってやろうと考えるのに丸1年を費やしたんだ。同じことを何度も何度もするなんてできないからね」と彼は語っている。「自分を興奮させてくれるものが必要なんだ。たまにみんなが苛ついているのは分かるけどさ。新しい曲がほしいだろうからね」
ケンドリック・ラマーは『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』の時の2枚目のジンクスについても振り返り、「当時は人生でも違うスペースにいた」と語っている。
「既に最初から『グッド・キッド、マッド・シティー』のパート2を作れないんだと分かっていたんだ。セカンドを作っている時、あんまりいい時期じゃなくてね。自身の世界で暮らすことが必要だったんだよ。だから、『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は死ぬほど好きな人もいるし、嫌いな人もいる」
ベイビー・キームにそれぞれのプロジェクトで自分自身を驚かせることは重要かと訊かれると、ケンドリック・ラマーは次のように答えている。「そうだね。『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は自分にとってそういう作品だった。頭の中にどういうサウンドにしたいか、アイディアがあったんだ。ジャズとブルースとヒップホップでできたサウンドがね。だから、それよりも『どうやって実現しよう』という感じだったんだ」
今年のグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務める予定だったケンドリック・ラマーだが、年内に新曲をリリースすると見られており、先月ミュージック・ビデオの撮影を行う姿が目撃されている。
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