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AC/DCと長年仕事をしてきたエンジニアはバンドの復帰作について今はなきマルコム・ヤングのリフのアイディアを使った曲があることを認めている。

先日、これまでのラインナップで復帰したバンドは『パワー・アップ』と題されたプロジェクトについて予告し、新曲“Shot In The Dark”の一部が公開されていた。

プロデューサーにして長年AC/DCのエンジニアを務めてきたマイク・フレイザーはファンサイトのポッドキャストに対して今回のソングライティングとレコーディングのプロセスが2014年発表の前作『ロック・オア・バスト』で採用された方法が踏襲されていると語っている。

「アンガスはたくさんのリフやアイディア、そんなに多くはない完成している曲をもって今回のを始めたと思う」とマイク・フレイザーは語っている。「でも、それは『ロック・オア・バスト』も似たようなものだったんだ。というのも、マルコムが病気になって最終的に亡くなる前に彼とマルコムはたくさんの曲を書いていたんだ」

「だから、埋蔵されていたアイディアやリフがあったんだよ。アイディアを一緒に見直すまで数年があって、そこから彼はスタジオにやってきて、既に取り組んでいたデモが詰まったスーツケースと共に現れたんだ。そして、アルバムをプロデュースしたブレンダン・オブライエンと彼はアイディアを選り分けて、『これは素晴らしいよ。いい曲だね。あのリフをここに入れてみよう』なんて話していたんだ」

マイク・フレイザーはアルバムについて「大半はアンガスが持ってきた素晴らしいリフとアイディアで」構成されていると述べている。

「ちゃんとは覚えていないけど、確か3〜4曲完成した曲があって、そこにコーラスなんかを付け加えたり調整したんだ。でも、基本的にはアンガスとマルコムが数年にわたってまとめてきたリフやアイディアの集積からできているんだ」

「だから、曲をレコーディングする前に曲を繋ぎ合わさなきゃならなかったんだ。それに1日をかけて、そこから曲をぶっ放したんだ。メンバーは精力的に取り組んで、多くはスタジオでのライヴだったんだ。聴こえるものが彼らのやったことだよ。取っ掛かりはすごく速かったね」

「全員で見事に取り組んだんだ。もう長年やってきているからね。彼らは一つなんだ。スタジオでのライヴでできる限りのエネルギーを曲に注入していたよ。まあ、それが彼らなんだけどね。生が素晴らしいんだ」

「だから、そう、そこは『ロック・オア・バスト』と同じだったね」

先日、AC/DCはブライアン・ジョンソン、フィル・ラッド、クリフ・ウィリアムスがバンドに復帰することを正式に発表している。

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