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バンド・エイドの発起人であるボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロはバンド・エイドの収益を手にしたという噂について強く否定している。

ボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロは1984年にチャリティとしてバンド・エイドを提唱し、エチオピアの飢餓に対処するために“Do They Know It’s Christmas”を書いている。

“Do They Know It’s Christmas”は1984年のクリスマス週に全英1位を獲得しており、イギリスで過去最も売れたシングルの一つとなっている。同曲は200万枚以上のセールスを記録し、飢餓の救済のために2億ポンド(約280億円)以上を集めている。

12月19日にジェイムス・オブライエンが司会を務めるLBCラジオの番組で、ボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロはバンド・エイドの収益を手にしたという噂が持ち上がっている。

ジェイムス・オブライエンはこの噂に驚き、すぐに疑問を呈したものの、複数のツイッター・ユーザーがバンド・エイドの収益を手にしたと確信しているとジェイムス・オブライエンに伝えている。

ボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロは翌日、ジェイムス・オブライエンの番組に電話で出演して、噂に対して異議を唱えている。ボブ・ゲルドフはバンド・エイドから「コーヒー1杯分」ももらってないと語っており、その収支は英チャリティ委員会で確認できるとしている。また、“Do They Know It’s Christmas”の収支は音楽出版社のPRSで確認できると述べている。

ミッジ・ユーロは次のように語っている。「最近はみんなが噂の中で暮らし、嘘や虚実の海に囲まれているというのは理解している。でも、この意見はナンセンスだよ。35年間、ボブも僕もバンド・エイドやライヴ・エイドから1ペニーももらってないよ」

ボブ・ゲルドフは次のように続けている。「こういったことがツイッターの世界ではあるんだよ。アメリカ大統領についての嘘が真実のように扱われたりね。それは訂正する必要があるんだ。しばらくは我慢していたけど、昨日のは許せなかったんだ」

バンド・エイドにはU2のボノやデュラン・デュラン、スティング、ポール・ウェラー、スパンダー・バレエらが参加している。1985年にはウェンブリー・スタジアムでライヴ・エイドが開催されている。

“Do They Know It’s Christmas”はバンド・エイドとして3度再レコーディングされており、1989年のバンド・エイドIIにはカイリー・ミノーグやジェイソン・ドノヴァン、ブロスが参加しており、2004年のバンド・エイド20にはポール・マッカートニーやクリス・マーティン、ディジー・ラスカルらが参加している。

2014年のバンド・エイド30にはガイ・ガーヴェイ、エド・シーラン、アンダーワールドらが参加している。

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