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エアロスミスは、来年計画していたツアーをとりやめたことが明らかになっている。

テッド・ニュージェントのヴォーカリスト/ギタリストであるデレク・セント・ホルムズと共同で2枚目のアルバム『リユニオン』を制作しているエアロスミスのブラッド・ウィットフォードは、米『ビルボード』誌のインタヴューに応えて、エアロスミスの現状について語っている。

エアロスミスは来年の前半と夏にツアーを行う予定だったが、フロントマンのスティーヴン・タイラーの意向によってこの計画は中止されることになったという。バンドのギタリストであるブラッド・ウィットフォードは「スティーヴンはやりたくなかったんだよ」と語っている。

「残念なことだよね。ちょっとだけ彼に見捨てられたような感じがしたよ。おそらくスティーヴンとしては、ソロ・キャリアがとんとん拍子で進んでいくと思っているみたいだけどね。分かってないんだよ。僕の意見だけどね、この地球上の彼のファンはエアロスミスの文脈で彼のことを観たいと思ってるんだよ。彼がやろうと考えていることをなんでも好きなわけじゃないんだよね」

さらにこう続けている。「どうなるかは分からないけどさ。でも、彼がやりたいことはそれだったんだよ。無理強いするわけにもいかないからね。だから、本当に残念なんだよ」

エアロスミスはテイラー・スウィフトと同じレーベルであるビッグ・マシーン・レコーズからカントリー・アルバムを2016年にリリースするものと見られている。レコーディングはナッシュヴィルで行われ、最初のシングルである“Love Is Your Name”は今年リリースされている。ブラッド・ウィットフォードとデレク・セント・ホルムズも来年アルバムのリリースを予定している。

また、ドナルド・トランプが選挙キャンペーンで“Dream On”を使うことに対して使用停止命令を出したエアロスミスだが、スティーヴン・タイラーがこの問題を通じて楽曲の権利について綴った公開書簡を発表している。

これは現地時間の10月15日に「ザ・ハフィントン・ポスト」に掲載されたもので、ドナルド・トランプに楽曲の使用停止を求めたのは、政治の問題ではなく、公正な支払いの問題だとしている。

公開書簡は次のように始まっている。「今週、ドナルド・トランプの選挙事務所に集会で楽曲を使わないでほしいという手紙を送ったんだ。俺の目的は政治的主張をしたいわけじゃない。俺と同じ音楽クリエイターの権利についての話をしたかったんだ」

「同じレーベルの妹分であるテイラー・スウィフトは6月にアップルに対して手紙を書いたけど、これは俺からみんなへの公開書簡なんだ。変化が必要なんだよ。ソングライター、プロデューサー、アーティストは、今支払われている金額では暮らしていけないんだ」

「みんなが俺たちの音楽を愛してくれてることは知ってるよ。今はその愛を見せる時なんだ。時代遅れの著作権法を改正して、アーティストへの支払いについての政府の基準を撤廃し、第三者が商目的で使用したら公正に報酬が支払われることを確認する、そんな取り組みを支持してほしいんだ」

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