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ザ・フーのシンガーであるロジャー・ダルトリーはギタリストのピート・タウンゼントからラップを求められていたとして、彼から送られてきたザ・フーの来たる新作のデモ曲にラップのパートが含まれていたことを明かしている。

ロジャー・ダルトリーは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで新作『WHO』に収録される“All This Music Must Fade”について語り、最初にピート・タウンゼントから送られてきたバージョンは気に入らなかったとしている。「最初は好きじゃなかったんだよ」と彼は説明している。

「デモにはラップも一部含まれていてね」とロジャー・ダルトリーは続けている。「それで僕としてはラップなんてやるつもりは一切ないからさ。ありえないよ。そういうのは若者たちにやらせておけばいいわけでさ」“All This Music Must Fade”の最終的なバージョンには「I don’t care, I know you’re gonna hate this song(気にしないよ、君がこの曲を嫌うのは知っているけど)」という歌詞が含まれている一方で、ロジャー・ダルトリーによるラップは含まれていない。

“All This Music Must Fade”の音源はこちらから。

一方、ピート・タウンゼントは同じインタヴューが物議を醸すこととなっており、今は亡き元バンドメイトのキース・ムーンとジョン・エントウィッスルについて次のように語っている。「ザ・フーのファンの人たちは嬉しくないだろうけど、彼らが亡くなったことはありがたかったと思っているんだ」

ピート・タウンゼントはその後、当該の発言をキース・ムーンやジョン・エントウィッスルの家族に謝罪する声明をフェイスブックに投稿して、インタヴューでの発言について釈明している。

「人として、友人として、そしてミュージシャンとしても、僕はキースやジョンのことを他の人たちが思っている以上に恋しく思っているよ」とピート・タウンゼントは述べている。「僕らがかつて共有していた錬金術は新作から欠けているけど、彼らなしにそれを使おうとするのは間違っているとずっと思ってきたんだ」

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