トゥールのギタリストであるアダム・ジョーンズはバンドの来たるニュー・アルバム『フィア・イノキュラム』が80分の長さになっていることを明かしている。
トゥールは2006年発表の『10,000デイズ』以来13年ぶりとなる通算5作目となる新作『フィア・イノキュラム』を8月30日にリリースすることが決定している。
今回、アダム・ジョーンズは『ギター・ワールド』誌によるインタヴューの中で来たる新作に7曲が収録されることを明かして、収録時間について80分を超えるものになっていると語っている。
また、アダム・ジョーンズは新作について「7」という数字がコンセプトになっているとして、次のように語っている。「レコーディング中に7の数字を指差している写真を撮ってね。俺やジャスティン(・チャンセラー/ベーシスト)が書いたリフの多くは7分にわたるものなんだ」とアダム・ジョーンズは明かしている。
「厳密には『7分のリフを書くぞ!』って思いながらやっているわけではないんだけどね。コンセプトに必ずしも忠実にやったわけではなくて、要するに、7拍子のリズムで7分のリフが続くという感じなんだ。かなり奇妙だったよ!」
アダム・ジョーンズは次のように続けている。「それから、メイナード(・ジェームス・キーナン)が7という数字に基づいたコンセプトの全容を教えてくれたんだけどさ。全員が『嘘だろ! めちゃくちゃ変わってるな!』って思ったんだ。(アルバムのアートワークを手掛ける)アレックス・グレイも同じようなことを言っていてね。彼のほうはミュージック・ビデオを使いながらコンセプトを明らかにしようとしているんだ」
アダム・ジョーンズは以前、メンバーの全員でバンドのアートワークやヴィジュアル的なイメージに取り組んでいることを明かしている。
「俺はずっと芸術や美術、彫刻に関心を持っていたし、特殊メイクに関しては長く取り組んでいるからね。人生の大部分を占めているよ」とアダム・ジョーンズは「ザ・パルス・オブ・ラジオ」に語っている。「それはメイナードも同じだし、他のメンバーもそうなのは知っていると思うけどさ。俺たちが出会った時は、それぞれがクリエイティヴなことをしていたんだ。だからこそ、俺たちは結びついたんだと思っているよ」
一方、トゥールのフロントマンであるメイナード・ジェームス・キーナンは先日、『フィア・イノキュラム』の制作過程について振り返っている。
メイナード・ジェームス・キーナンは現地時間7月29日にポッドキャスト「ザ・ジョー・ローガン・エクスペリエンス」に出演して、「やっと胸のつかえが取れたという感じだよ」と語っている。「かなりの労力を要したね。相応しいものを作るために4人全員が懸命に取り組んだんだ。大変だったよ。すべてが委員会の会議みたいな感じで、意見が却下されることが続いたんだ」
前作のリリースからかなりの空白期間が空いてしまった理由について訊かれると、メイナード・ジェームス・キーナンは次のように答えている。「成功を収めたことだね。成功を収めると、自分が何事に対しても正しいと思ってしまうようになるんだ。『俺が正しくて、お前は間違っている』って思ってしまうんだよ。自分たちが成功したのは俺のおかげであって、お前らのおかげじゃないっていう具合にね」
「俺たちの場合、そこまで酷くはならなかったけどね……『どうしても(アルバムを)出したい。俺はこれまでずっと自分のやり方を貫いてきたし、自分たちは俺が妥協しないおかげで成功しているんだ』っていう気持ちが原動力になっていたかな」
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