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ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルらのマネージャーを務めたことで知られるエリオット・ロバーツが亡くなった。享年76歳だった。

エリオット・ロバーツの死因については現時点で明らかになっていないものの、彼の訃報は彼が代表を務めるルックアウト・マネージメントを通じてニール・ヤングの代理人から伝えられている。

「深い悲しみと共に、エリオット・ロバーツが亡くなったことを発表致します」と声明には記されている。「ロバーツは音楽業界で史上最も尊敬を集め、愛された人物の一人として、アーティストの代理ビジネスのパイオニア/リーダーとしての素晴らしい足跡を残しました。その類稀なる知性や他に類を見ない鋭い知見、強烈なカリスマ性、そして音楽業界に対する彼の理解力の高さは、今後も他の追随を許さないでしょう。真に唯一無二の存在であり、多くの人々から永きにわたって惜しまれることになるでしょう」

エリオット・ロバーツは1960年代から1970年代にかけてのカリフォルニアのローレル・キャニオンにおける音楽シーンの発展に貢献した人物として知られ、生前にはトム・ペティやデヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、トーキング・ヘッズ、モリッシーら多くのアーティストと共に仕事をしているほか、トレイシー・チャップマンやカーズがキャリアをスタートさせる足掛かりを築いたことで知られている。

エリオット・ロバーツはジョニ・ミッチェルとの仕事でよく知られており、彼はジョニ・ミッチェルがニューヨークを拠点に活動していたキャリアの初期に彼女のマネージャーを務めていた。エリオット・ロバーツはその後、1967年にジョニ・ミッチェルや彼女の当時の交際相手だったデヴィッド・クロスビーと共に新たにロサンゼルスへと拠点を移すと、ゲフィン・レコードの創設者として知られるデヴィッド・ゲフィンと共にルックアウト・マネージメントを設立している。

エリオット・ロバーツはニール・ヤングのマネージャーを務めていたことでもよく知られている。エリオット・ロバーツは1969年から亡くなるまでニール・ヤングのマネージャーを務めていたほか、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのマネージャーも務めていた。

ニール・ヤングは自身のウェブサイト「ニール・ヤング・アーカイヴス」にエリオット・ロバーツを追悼する文章を掲載して、彼について「史上最も偉大なマネージャー」だったと賛辞を寄せた上で彼を次のように追悼している。「彼は自分のことなど顧みず、他の人のことを最優先に考えていた。それが僕との50年間の友情の中で彼が僕にしてくれたことで、愛や笑いをもって僕の人生をマネージメントし、音楽業界の中で僕らの芸術を守ってくれた。それが彼のしてくれたことだ」とニール・ヤングは述べている。「僕らのビジネスに関して言えば、エリオットはあらゆる行動において僕を導いてくれた。毎日話していたよ。1日に何度も彼に電話をして、口論や議論をしながら、プランを練って、考えを共有していた。彼は僕のそばにいて、僕の音楽を力強く守ってくれたんだ」

ニール・ヤングは次のように続けている。「僕が世界のどこにいようと、エリオットに他の仕事があろうと彼はできる限りステージの横で見守ってくれていたんだ」

ニール・ヤングによる追悼文の全文はこちらから。

https://neilyoungarchives.com/#/news/1/article?id=Elliot-Roberts

グラハム・ナッシュもエリオット・ロバーツに追悼の意を表しており、彼は次のように述べている。「エリオットは面白くて聡明な友人であり、献身的なマネージャーだった。彼は人生を通して多くの人々の心に触れ、人々の最もいい部分を引き出し続けてきた。彼は初期の頃にクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングを引き合わせてくれた人物であり、悲しみと共に彼を惜しむことになるだろう」

スティーヴン・スティルスは米『ローリング・ストーン』誌に対してエリオット・ロバーツについて「これまでショウビジネス界で共に仕事をしてきた中で最も親切で優しく、飛び抜けて面白い人物だったと言えるでしょう」と述べている。「彼は有刺鉄線のような強さや心からの忠誠心、鋭い観察眼も持ち合わせており、他に類を見ない粘り強さやスキルをもって、クライアントの利益を最優先に守ってきました。しかし、その優しい広い心こそが、彼の最も恵まれた才能でした」

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