フォールズのフロントマンであるヤニス・フィリッパケスは来たる『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビィ・ロスト・パート2』について語り、2部作の1作目よりも「ヘヴィな」側面を探求したものになっていると明かしている。
オックスフォード出身のフォールズは今年3月に高い評価を得た通算5作目となる最新作『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビィ・ロスト・パート1』をリリースしている。フォールズは同作を2部作の1作目としてリリースしており、『パート2』となる新作は今年のうちにリリースされる予定となっている。
「よりヘヴィなものになっているよ。ギターが前面に出ていて、前作よりもギターがふんだんに使われているんだ」とヤニス・フィリッパケスは先週末に出演したBBCラジオ1のビッグ・ ウィークエンドのバックステージで『NME』に語っている。
「スタンリー・キューブリックの前衛的な映画を彷彿とさせる、10分にわたる宇宙空間のようなジャムもあるし、アルバムを通して壮大なリフがずっと流れているような感じでね。よりダンサブルでニュー・ウェーヴな要素が多かった1作目とは、かなり違ったものになっているんだ」
「よりロックなアルバムになっていてね。それも、ロックの“R”が大文字になっているようなさ。もしかしたら、大文字の“R”が2つになっているかもしれない」とヤニス・フィリッパケスは続けている。
また、『パート2』からの最初の楽曲がリリースされる時期については次のように語っている。「8月のどこかの時点でリリースされるよ。“The Runner”という曲のミュージック・ビデオを撮影しているところなんだ」とヤニス・フィリッパケスは語っている。「基本的には、『パート2』は完成していてね。まだ、ミキシングで少しばかりの微調整が残っているけど、形はできているんだ。みんなに聴いてもらうのが本当に楽しみだよ。バンドのとは言わないまでも、今回のプロジェクトの別の側面を見てもらえることになるだろうからね。『パート1』とはかなり異なるものになっているんだ」
ヤニス・フィリッパケスは続けて、最新作を引っさげたツアーを行いながら同時にスタジオでさらなる新作に取り組んでいるという現在の環境について訊かれると、次のように答えている。「ちょっと頭がおかしくなりそうになるよ。ある種の試練のようなものだね。アルバムのミキシングや曲の順番を決める作業というのは、とても労力が要るもので、それにかかりっきりになるわけでね。プロジェクトを完成させるには、勢いが必要だからね」
彼は次のように続けている。「パフォーマンスのことも考えながら取り組まないといけないというのは……少し無理を必要とするものだし、試練のようなものだよ。ただ、僕たちが今、アルバムに必要としているのはそういうものでね。数ヶ月後にもう10曲をリリースできた時には、最高の気分に浸れるような気がしているよ」
フォールズは現在『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビィ・ロスト・パート1』を引っさげたUKツアーを行っており、現地時間5月23日のリーズ公演と5月26日のダンディー公演では同作の全編が演奏されている。また、フォールズは同じ2公演で“Black Bull”と題された新曲も披露している。
「とてもうまくいったよ」とヤニス・フィリッパケスは“Black Bull”のパフォーマンスについて語っている。「うまくいった理由の一つとして、リフによる強烈なハンマーのような楽曲になっているということがあってね。すぐに頭に入ってくるんだ。意図的に、この楽曲にはニュアンスをあまり含ませていなくてね。平面的な感じだよね」
「奇妙だったよ。他のアルバムで(全編を演奏すること)はやったことがなかったからね。僕らのセットも自然とアドレナリンによって進化することになると思うし、できる限り激しいものにできるように心がけているよ」
「言うまでもなく、アルバムでは同じエネルギーというわけにはいかないからね。公演では違うものを体験できるということなんだ。けど、素晴らしいものになったよ。フォールズの普段のセットでは披露しないような落ち着いた楽曲を披露するというのは、すごく解放的な気分だったね」
フォールズは今年のサマーソニックに出演することも決定している。
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