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クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーは長い闘病の末、亡くなった元ツアー・マネージャーのジェリー・スティッケルズに追悼の意を表している。

ジミ・ヘンドリックスやポール・マッカートニーとも仕事をしてきたジェリー・スティッケルズにブライアン・メイはソーシャル・メディアで「言葉がない」と述べている。

ブライアン・メイは次のように述べている。「長年、僕らの素晴らしいツアー・マネージャーだったジェリー・スティッケルズが今朝亡くなったのが本当に悲しいよ。言葉がないね。安らかに、ジェリー。愛しているよ。すべてに感謝している」

ロジャー・テイラーもジェリー・スティッケルズを「世界最高のツアー・マネージャー」と評し、「長い闘病の末」に亡くなったことを明かしている。

彼は次のように続けている。「彼はクイーンにとってツアー・マネージャー以上の存在だった。父親的存在で、友人にして教師であり、混乱の中の安らぎの島だった。彼は僕の人生に深い影響を与えてくれ、それはどれも素晴らしいものだった」

「ジミ・ヘンドリックスとの初期の時代からクイーンやポール・マッカートニーとの日々まで、ジェリーは素晴らしかった! 彼を大いに惜しむことになるし、この困難な時こそシルヴィアと遺族に愛を贈ります」

ジェリー・スティッケルズは16年前、ポール・マッカートニーのツアー中に脳腫瘍を発症していた。彼の治療費への寄付を募る「ゴーファンド・ミー」のページによれば、発症後は脳腫瘍に関連した「複数の合併症」も抱えていたという。

「彼が人生に影響を与えた、彼のことを知る人々、そして寛大な心を持った人々に我々ははたらきかけています。我々の誰もが持つ人間性や善を信じています。ジェリー・スティッケルズはすべてをみなさんに捧げてきました。今度は彼に返す番なのです」

10人兄弟の1人だったジェリー・スティッケルズは1966年にジミ・ヘンドリックスの運転手になって以降、現代のライヴ産業において影響力を持つ人物となっている。ジミ・ヘンドリックスの最期まで一緒に働いた後、彼はクイーンの壮大なライヴ・プロダクションを手がけてきた。

「アルティメイト・クラシック・ロック」によれば、ジェリー・スティッケルズは1980年に次のように語っている。「仕事のようなものっているのは何より金のためにやるわけだけどね。でも、それがツアーだった場合、その生活は極めて大変なことになるんだよ」

「この仕事を難しくしているのは論理的な問題じゃないんだよ。結局、そうじゃないことに取り組むのがこの仕事でね。一番大変なのは関わっている人の人格の問題でね。でも、一度そのアーティストのムードをつかめたら、大抵は一歩先を行くことができるはずだよ。音楽を聴くことにはそれほど時間は使わないね。実務的なことに没頭しているからね」

ジャーニーのツアー・マネージャーであるパット・モロウはジェリー・スティッケルズについて次のように述べている。「彼の専売特許というのはその人間としての存在なんだ」

彼は次のように続けている。「彼は人々から最高のものを引き出すんだ。彼のことを好きにならずにはいられないし、彼のために懸命に働きたいと思うんだよ。ライヴ産業に対するジェリーの影響と重要性については誇張なんかじゃないんだ。ジミ・ヘンドリックスの大変な時期に彼がやってきたことを知ると、よりそう思うよね。プロダクション・マネージャーは誰よりも5ヶ月、5週間、5日、5分先んじてないといけないという、そのパイオニアだったんだ」

ジェリー・スティッケルズはその功績により2007年にパーネリ生涯功労賞を受賞している。

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