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フー・ファイターズのフロントマンであるデイヴ・グロールは、3年前にイギリスのコーンウォール議会に送った手紙に対する議会からの新たな返信が物議を醸している。

デイヴ・グロールは2016年に、ブラック・リーヴス・オブ・エンヴィーという地元のバンドが家で演奏することを禁止されたことを知り、コーンウォール議会に抗議文を送付している。

今回、デイヴ・グロールが50歳の誕生日を迎えたことで当時書いた手紙がオンライン上で再び話題になっている。デイヴ・グロールはその中で、若者には練習するための場所が必要だと綴っている。「多くのミュージシャンたちと同様、俺も近所のガレージからスタートさせたんだ」とデイヴ・グロールは綴っている。「ミュージシャンにとって、これはプロフェッショナルな設備でリハーサルをする機会を失うってことなんだ。ガレージや地下室は彼らの才能や情熱を伸ばせる唯一の場所なのです」

デイヴ・グロールによる手紙が再び話題になったことを受けて、コーンウォール議会もこれに反応を示しており、フー・ファイターズの曲名をもじって次のように返信している。「デイヴ・グロールの手紙が再び話題になるのは『時間の問題(“A Matter Of Time”)』だと思っていました」とコーンウォール議会は述べている。「地元のバンドの練習プランに『モンキーレンチ(“Monkey Wrench”)』を投げ入れるような真似はしたくなかったのですが、騒音によって気分が沈んでしまう(“Low”)という苦情を近隣から受けたのです」

ブラック・リーヴス・オブ・エンヴィーはダジャレ混じりのコーンウォール議会からの返信について、「それを支持することはできない」と述べている。「地元政府の欠点を補おうとしている若者に対してミスリードしかねない情報を使って冗談混じりで返信するのは恥ずべき行為です」

「私たちは当時、迷惑行為に当たるという指摘を議会から受け、今後も騒音を出し続けるようであれば1000ポンド単位の罰金を課すという忠告を受けました。コーンウォール議会は、かつて練習用のスペースが提供されていた地元の青少年センターを2012年に閉鎖しています。退去まで1週間の猶予しか与えずに、25年のリースという契約を破り、閉鎖したのです。きちんとした説明も謝罪もなされていませんし、当時約束されていた新たな青少年センターもまだ造られていません」

ブラック・リーヴス・オブ・エンヴィーは次のように続けている。「数十万ドルの費用がかかる新しいリハーサル・スペースは、自分たちで資金を出して造るように言われました」

コーンウォール議会は彼らの主張に対し、2016年に近所から騒音の苦情を受けているという文書をブラック・リーヴス・オブ・エンヴィーに送付したことは認めているものの、いかなる行政的な措置もとっていないと否定している。「バンドに演奏を止めるように言ったことはありませんし、一定の制限のもとで音を出すように言ったこともありません」とコーンウォール議会は述べている。

「彼らには私たちと一緒に取り組むことを提案し、騒音を抑えることはできないかと様々な施設のオーナーの方々に会いに行きました。その方々からはガレージに防音素材を取り付けることや、演奏する時間を決めておくことを提案して頂きました。しかしながら、その後オーナーの方々から連絡が来ることはなく、同時に騒音の苦情を受けることもなくなりました」

デイヴ・グロールは先日、他の多くの著名なゲストらと共にクリス・コーネルの追悼コンサートに出演している。デイヴ・グロールはオーディオスレイヴと共に彼らの曲をパフォーマンスしているほか、短いフー・ファイターズのセットも披露している。デイヴ・グロールはその中で“Everlong”をアコースティックでパフォーマンスして、クリス・コーネルに捧げている。

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