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フー・ファイターズとサニー・デイ・リアル・エステートの元ドラマーであるウィリアム・ゴールドスミスは、サニー・デイ・リアル・エステートの最高傑作が日の目を見ないままデイヴ・グロールのスタジオに埋もれていると語っている。

ウィリアム・ゴールドスミスは以前、デイヴ・グロールについて自身がフー・ファイターズに在籍していた際に制作されたセカンド・アルバム『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』で自分のパートの大部分を彼が録り直したとして、「学校のいじめっ子」だと語り、バンドを脱退したことで「クリエイティヴ面でレイプされたようなもの」と感じたと語っている。

ウィリアム・ゴールドスミスは今回、デイヴ・グロールについて改めて言及して、18年間ニュー・アルバムをリリースしていないサニー・デイ・リアル・エステートの新作が彼のスタジオに眠っていると語っている。

ウィリアム・ゴールドスミスは現在は削除されているフェイスブックへの投稿の中で、「サニー・デイ・リアル・エステートのこれまでで最高のアルバムは、いまだに眠ったまま放置され、デイヴ・グロールの靴下用のタンスの奥深く暗い場所に埋められているんだ」と述べているほか、当該のアルバムのものと思われる音源も投稿している。

ウィリアム・ゴールドスミスはこの投稿の最後を、『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』を制作中のデイヴ・グロールとの確執に言及しているものと思われる文章で締めくくっている。「僕から声が奪われたのはこれが初めてじゃない。けど、今回は単に僕から音楽が奪われたという話では済まないんだーーこれは僕の子どもたちから奪われているなんだよ。許せない」。とウィリアム・ゴールドスミスは綴っている一方で、今回言及されているアルバムにデイヴ・グロールがどのように関与しているかについては触れていない。

ウィリアム・ゴールドスミスはアルバムについて6年前にレコーディングされたものだとしており、サニー・デイ・リアル・エステートが現時点での最後のツアーを行った後に収録されたものと見られている。サニー・デイ・リアル・エステートは1995年に解散して、ウィリアム・ゴールドスミスとベーシストのネイト・メンデルはその後フー・ファイターズに加入している。サニー・デイ・リアル・エステートは一度1997年に再結成を果たしており、ウィリアム・ゴールドスミスが再結成に参加した一方で、ネイト・メンデルはそのままフー・ファイターズに留まっている。その後、2001年に再び解散を発表して、2009年に再結成している。2度目の再結成にはネイト・メンデルもフー・ファイターズとの兼任で参加しており、彼は今日までフー・ファイターズのベーシストを務めている。

ネイト・メンデルは以前、サニー・デイ・リアル・エステートとして2009年にツアーを行った後で新作に取り掛かろうとしたものの、計画は「座礁に乗り上げた」と語っている。サニー・デイ・リアル・エステートが再結成以降にリリースした作品は、2014年のレコード・ストア・デイにサーカ・サヴァイヴとのスプリット盤としてリリースされた“Lipton Witch”のみとなっている。

一方で、ネイト・メンデルはウィリアム・ゴールドスミスの主張について「コンシークエンス・オブ・サウンド」にコメントを寄せており、サニー・デイ・リアル・エステートの新作とデイヴ・グロールは一切関係がないと述べているという。「この話は一切事実ではない」とネイト・メンデルはコメントしているという。

その後、ウィリアム・ゴールドスミスは自身の発言を釈明する文章をフェイスブックに投稿しており、「デイヴ・グロールの靴下用のタンス」はデイヴ・グロールが所有しているスタジオ606のことだったと説明している。「そういうわけで、アルバムの完成を妨げているとしてデイヴ1人のことを責めるつもりはなかったんだ」とウィリアム・ゴールドスミスは綴っている。

「デイヴと僕は、こういうイザコザを人間同士正直に話し合った上で15年前に解決しておくべきだったね。それからネイトについて。君と話したのは『明日新作についての電話会議をしよう』って別れた時が最後だね。その電話は今も鳴っていないし、記憶が正しければ2011年から君とは話していないよ」

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