アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンは、ロックの殿堂について「まったくもって完全なる愚の骨頂」と称している。
アイアン・メイデンは1980年にセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースしており、ロックの殿堂入りの候補になる資格を有している。ロックの殿堂入りの候補になるには、ノミネーションが発表される年の25年前の時点よりも前に初めての商業用音源をリリースしていることが条件となっている。
しかしながら、ロックの殿堂入りの候補になるには25年の基準以外にも条件が設けられており、ロックンロールの発展や永続に貢献した「影響力や重要性を持ったアーティスト」であることも条件となっている。
ブルース・ディッキンソンは現地時間10月24日に、オーストラリアで行っていたスポークン・ワード・ツアーの最終日を迎えている。ブルース・ディッキンソンはスポークン・ワード・ツアーの中で、自身の自伝『ホワット・ダーズ・ディス・ボタン・ドゥ? (原題)』からの抜粋を朗読しているほか、ファンからの質問に答えている。ブルース・ディッキンソンは現地時間10月19日に行われたメルボルンでのイベントの中で、アイアン・メイデンはロックの殿堂入りをするべきだと思うかというファンからの質問に答えている。
「もちろんだよ」とブルース・ディッキンソンは語っている。「実際、ロックの殿堂についてはまったくもって完全なる愚の骨頂だと思っているんだ。正直に言うとね。ロックンロールに顔を殴られても、それと気付かないような聖人ぶったアメリカ人によって運営されているんだよ。 (抗うつ薬の)フルオキセチンを飲むのをやめて、ビールを飲み始めろよっていう感じだよな」
その時の模様はこちらから(このくだりは6分40秒から)。
ロックの殿堂については先日、2019年の候補アーティストが発表されている。今回初めて候補となったのはディーヴォ、ロキシー・ミュージック、スティーヴィー・ニックス、トッド・ラングレン、ジョン・プライン、デフ・レパードという面々となっている。過去に候補となったレディオヘッド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ジャネット・ジャクソン、ザ・キュアー、クラフトワーク、MC5、ルーファス&チャカ・カーン、LLクールJ、ザ・ゾンビーズも再び候補となっている。
ロックの殿堂は現在ファン投票が受け付けられている。最終的に殿堂入りを果たすアーティストは今年の12月に発表され、殿堂入りを果たしたアーティストらがパフォーマンスを披露する授章式は来年に開催される。
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