Alistair Taylor-Young

Photo: Alistair Taylor-Young

マムフォード&サンズは11月16日にニュー・アルバム『デルタ』をリリースすることを発表している。

ポール・エプワースのプロデュースの下、ロンドンのチャーチ・スタジオでレコーディングされた本作はマムフォード&サンズにとって通算4作目となるアルバムで、「様々な影と色、テクスチャーによるアルバム」と評されている。

マムフォード&サンズはアルバムからのファースト・シングルとなる“Guiding Light”も公開されている。「作っては壊し、作っては壊しを繰り返す目まぐるしいフォーク・ソング」と評される“Guiding Light”はBBCラジオ1の「ホッテスト・レコード」として初公開されている。

ニュー・シングルについてマーカス・マムフォードはDJのアニー・マックに次のように語っている。「トライしてアルバムを作っていくのはちょっととんでもなかったよ。キツい作業だったね。僕らはいろいろな方法を試してみたんだよ……それで時間がかかってしまったんだけどさ。1年ほど前に曲は書いたんだけど、納得できるポイントまで到達するのに時間がかかってしまったんだ。今は僕らとしても満足しているけどね」

マムフォード&サンズは現在もスタジオで『デルタ』をレコーディングしていることを明かしており、今週末の完成を見込んでいるという。

バンドの結成10周年を記念した新作は「ツアー中やそれ以外での共通の体験について描かれている」とのことで、「歌詞の面でも音楽面でも、かつてないほど親密で包括的な、心動かされる楽曲のコレクション」と評されている。

2015年にリリースした前作『ワイルダー・マインド』ではよりアンセム的なものに焦点が当てられていた一方で、『デルタ』では、依然として「恍惚とするようなスタジアム規模の力学」が用いられていながらも、「内省的で思慮深い、優しい聴き心地」に焦点が当てられているのだという。

ギタリストのウィンストン・マーシャルは、『デルタ』についてアニー・マックに次のように語っている。「確か(アルバムのレコーディングの)最初の頃に、『ワイルダー・マインド』では使っていなかったような古い楽器にまたハマってしまったんだ。アコースティックな楽器とか、よりフォークっぽい楽器とかね。そんな中でも、新しい楽器のサウンドで自分たちの新たな扉を開くとか、そうはならないように意識しながらやっていたんだ」

マーカス・マムフォードは次のように続けている。「このアルバムでは、クリエイティヴな面で境界がないと思っていたんだ」

マムフォード&サンズは、11月にスタートする60公演に及ぶツアーの詳細も間もなく発表されることが明らかになっている。

「次のアルバムに関しては、それぞれが少しずつ違う考えを持っているんだ」とウィンストン・マーシャルは昨年『NME』に明かしている。「けど、アルバムに関しては大部分が完成したような気がしていてね。まだ多くのやるべきことが残されているにせよね」

「もしも10曲入りのアルバムを作るのであれば、その時の僕らのアティテュードは、30曲を書いてその中から飛び切りいい10曲を選ぶというものでね。さほどよくないアルバムでいいなら、僕らだってすぐに出すことができるよ。だけど、もう少し待って素晴らしい1枚を出したほうがいいからね」

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