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ラナ・デル・レイは、来月に予定しているイスラエル公演がパレスチナを支援する団体から反発を受けている中で、パレスチナを訪れるつもりであることを明かしている。

ラナ・デル・レイは9月6日から9月8日にかけて開催されるメテオール・フェスティバルへの出演が予定されている。メテオール・フェスティバルには他に、フライング・ロータスやカマシ・ワシントン、エイサップ・ファーグらの出演が予定されている。

ラナ・デル・レイはイスラエルで公演を行うという自身の決断について8月19日に次のように説明している。「思い出してもらいたいのは、ここカリフォルニアで歌うのが現在の政府の見解に賛同していることを意味するわけではないように、テルアビブでパフォーマンスすることは政治的な意思表明でも、現地の政治に参加するわけでもないということです」

ラナ・デル・レイは8月21日に、多くの反対意見がある中でも依然としてイスラエルで公演を行う予定であると改めて表明している。「民主主義や迫害に関する私の見解は、多くのリベラルな意見と一致するものです」とラナ・デル・レイは述べている。

「私たちは依然としてイスラエルで公演を行う予定です。一方で、パレスチナへの支持を表明することに対する懸念も理解しています。そこで分かってほしいのは、私はパレスチナも訪れる予定で、パレスチナ人とイスラエル人の両方の子供たちに会うことや、そこにいる全員のために音楽をやることを楽しみにしているということです。イスラエルとパレスチナの双方に平和が訪れることを願っています」

ラナ・デル・レイは声明の最後を、イスラエルにおける文化的なボイコットを奨励するBDS(ボイコット、ダイベスト メント、サンクション)への支持を公言していることで知られるロジャー・ウォーターズへのメッセージで締めくくっている。「自分が中立な立場にいると信じている時にも行動を起こすべきだという、あなたの声明を読みました」とラナ・デル・レイは述べている。「あなたのおっしゃることはごもっともだと思います。これが私の行動です」

ロジャー・ウォーターズは同日、ラナ・デル・レイが声明を発表する数時間前にフェイスブックに彼女へのメッセージを投稿している。「ツイッターでの君のコメントを読んだよ。もしかしたらいくつかの状況を整理する手助けができるかもしれない」とロジャー・ウォーターズは述べている。「パレスチナは特殊な状況下にあって、BDSに対するピケットラインというのは、概してパレスチナの市民団体による要望の下で引かれているんだ。僕やその他大勢の人たちはそのことに敬意を払った上で、パレスチナの人々が基本的な人権を獲得できるように政治的に支援しているんだ」

「それに反して境界線を越えようとする行為は、アパルトヘイト的な状況を支援する政治行為として、彼らの基本的な人権を否定することになるんだよ。たとえ君が、心の奥底では中立な立場だと思っていたとしてもね。ノーベル平和賞を受賞したデズモンド・ムピロ・ツツはまさにこう言っている。『不公平な状況で中立な立場を取るのであれば、あなたは抑圧する側に立つことを選んだということなのです』」

ロジャー・ウォーターズによるラナ・デル・レイへのコメントはこちらから。

https://www.facebook.com/rogerwaters/photos/a.101083179935496/1958613594182436/

なお、ラナ・デル・レイはイスラエルでの初公演として予定されていた2014年の公演をキャンセルしている。

昨年、ニック・ケイヴとレディオヘッドはイスラエル公演を行っており、レディオヘッドはロジャー・ウォーターズとの長きにわたる口論を展開していた。

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