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ザ・フーのロジャー・ダルトリーはヒップホップは誕生から進化しているとは思えないとして、カニエ・ウェストの音楽については「ほぼ無意味」だとしている。

ロジャー・ダルトリーは、カニエ・ウェストが最新作の『ye』をリリースした日と同日の今年の6月1日に通算10作目となるソロ・アルバム『アズ・ロング・アズ・アイ・ハヴ・ユー』をリリースしており、カニエ・ウェストに対する自身の見解を語っている。

ロジャー・ダルトリーは米『ローリング・ストーン』誌とのインタヴューの中で、カニエ・ウェストの音楽を知っているかという質問に「知ってるよ。数年前にイングランドの大きなフェスに出演していたからね」と答えており、カニエ・ウェストが出演した2015年のグラストンベリー・フェスティバルのステージに言及しているものと思われる。

彼は次のように続けている。「正直に言うと、僕にとってはほぼ無意味だったけどね。ラップのリズムには好きなものもあるんだけどさ。けど、そういうリズムの入ったアルバムが初めて出てから何も変わっていないよね?」

ロジャー・ダルトリーは続けて、ヒップホップというジャンルへのコメントを求められると次のように語っている。「ヒップホップは進化したのかね? まったくもってそうは思わないね」

しかし、ロジャー・ダルトリーはあるのラッパーには次のように賛辞を送っている。「エミネムは今なお、あの分野における最もクリエイティヴな人の1人だと思うよ。彼は素晴らしいよ。彼のことは大好きなんだ」

ロジャー・ダルトリーは先日、待望の回顧録の詳細を発表している。ロジャー・ダルトリーは、フェイスブックへの投稿で『サンク・ア・ロット・ミスター・キブルホワイト:マイ・ストーリー(原題)』と題された回想録がUKで10月18日に、アメリカで10月23日に刊行されることを発表している。回想録の表紙には若かりし頃のロジャー・ダルトリーのモノクロ写真が使用されている。

ロジャー・ダルトリーはまた、ロンドンのサウスバンク・センターで行われるロンドン文学フェスティバルの一環として、現地時間10月18日に回想録の刊行を記念したサイン会を開催することを発表しているほか、予約をした方の中から抽選でメッセージ付きのサインが入った表紙のポスターをプレゼントすることも発表している。

昨年に発表された声明によれば、本書はザ・フーのみならずソロも含めた数十年に及ぶロジャー・ダルトリーのあらゆる出来事を跨ぐものとなり、なかでも、彼が1944年に生まれて以降、イギリスがどのように変化してきたかに焦点が当てられているという。

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