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名高い前衛ギタリストで作曲家のグレン・ブランカが咽頭癌のために亡くなった。享年69歳だった。
「グレン・ブランカは昨夜、咽頭癌のために眠るように息を引き取りました」とグレン・ブランカの妻であるレッグ・ブロワーは声明に綴っている。
「彼のようなアイディアや創造性の宝庫のような人と18年と半年にわたって共に生き、仕事ができたことに感謝しています。彼が出した音楽作品は、そんな彼が持ち合わせていたアイディアの断片に過ぎません。彼が音楽業界に与えた影響は計り知れないものです」
「荒々しい見た目とは裏腹に、彼はとても思いやりのある誠実な人でした。私たちは2人で小さな世界に住んでいたのです。彼を心から愛しており、私は打ちのめされています」
グレン・ブランカは1976年にニューヨークでセオリティカル・ガールズというバンドを結成し、バンドが解散した1981年には実験的なソロ・アルバム『ジ・アセンション』をリリースしている。
グレン・ブランカは1982年にニュートラル・レコーズを設立しており、彼がリー・ラナルドをサーストン・ムーアに引き合わせることとなったソニック・ユースはニュートラル・レコーズからデビューEPをリリースしている。
グレン・ブランカは生涯を通して多くの人に影響を与えたカルト的な存在として知られているが、彼の才能についてはデヴィッド・ボウイも認めており、彼は『ジ・アセンション』を25枚のお気に入りのアルバム・リストに選んでいる。
「その後、何年にもわたって、ブランカはこれよりもラウドで複雑な音を作ることになるわけだけど、このタイトルトラックで彼のマニフェストはすでに完成していたんだよ」とデヴィッド・ボウイは同作について述べている。
サーストン・ムーアは、グレン・ブランカの訃報を受けてツイッターにグレン・ブランカの最も有名なアルバムの名前を投稿している。
The Ascension
— Thurston Moore (@nowjazznow) May 15, 2018
ザ・1975のマット・ヒーリーも追悼の意を表明し、その才能を讃えている。
「安らかに、グレン・ブランカ。『ザ・スペクタクラー・コモディティ』を初めて聴いた時のことはずっと忘れられない。あんなギターの音は聴いたことがなかった。天才だよ」
RIP Glenn Branca. I’ll always remember hearing ‘The Spectatcualr Commodity’ for the first time. I’d never heard a guitar do anything like that. A Genuis xxx
— matty (@Truman_Black) May 15, 2018
The X Magazine benefit in 1979 was perhaps the most amazing series of concerts that I have ever seen.
Glenn Branca, playing with Theoretical Girls was the best band in the program. It changed my life. Sorry I never had a chance to tell him.— John Lurie (@lurie_john) May 14, 2018
ジャズバンド、ザ・ラウンジ・リザーズの結成メンバーであるジョン・ルーリーは次のようにツイートしている。「1979年の『エックス・マガジン・ベネフィット』は、これまでに観た中で最も素晴らしいコンサート・シリーズだったかもしれない。グレン・ブランカが参加していたセオリティカル・ガールズはなかでもベスト・バンドだった。それで僕の人生は変わったんだ。彼にそれを伝える機会がなかったことが残念だよ」
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