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メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは、メガデスやスレイヤー、アンスラックスといった他のスラッシュ・メタル・バンドよりも大きな成功を収めた要因について語っている。

ラーズ・ウルリッヒは音楽のデジタル・マーケティングを行うプラットフォーム「オンライン・マーケティング・ロックスターズ」のインタヴューに答えて、いわゆるスラッシュ・メタルに分類されるバンドの中でも破格の成功を収めた理由について考えを明かしている。

「そうだな。俺は誰も裏切りたくなんかないんだ。当然、こうしたバンドは俺たちの友人にして同輩で、それぞれのバンドにものすごい敬意と愛があるからね」とラーズ・ウルリッヒは語っている。「でも、思うにメタリカにいて常に感じるのは自分たちが自律的ということだよね。俺たちには独自の世界があって、俺たちははみ出し者で、シーンの一部だと感じたことはないんだ」

彼は次のように続けている。「だから、俺たちだけで自分たちの進み方を決めてきたんだよ。よく言われるようにね。俺たちはものすごく独立しているんだ。自分たちのやることすべてがそうしたアプローチなんだよ。特定の流行やファッションやビジネス・スタイルなんかに便乗したりするような、違うやり方はやってこなかったんだ」

「でも、俺たちは自分たちの世界でメタリカにとって正しいことをしているわけでね。それに沿って判断をしてきたんだと思う。クリエイティヴな面でも実務的な面でもね。それで俺たちは違う道を歩むことになったわけでね。俺はジャーナリストじゃないし、俺たちの辿り着いた場所が他の人々と違うのはなぜなのかを語るのは俺の本分じゃないからね。これについては居心地が悪いんだけどさ」

ラーズ・ウルリッヒは、先日受賞した「ポーラー音楽賞」の最新インタヴューの中でドラムのうまさ自体にはあまり興味がないことを明かしている。

自身のドラム演奏のスタイルについて訊かれて、彼は次のように語っている。「常に俺にとって第一にあるのは曲とバンドのことなんだ。ドラムやギターとかそういうものが入ってきて、大きな絵の一部となるわけでね。だからいつも必ずやらなければならないのは、エゴを脇に置いて、その曲や音楽、サウンド全体にとってのベストを尽くすことなんだ」

「ドラミングに関して俺がいつも一番気にかけているのは、どうすれば他がやろうとしていることにドラムがフィットするだろうってことなんだ」と彼は続けている。「どうすれば曲にアクセントがつくかとか、特別なヒット曲になるかとか、もっとリズミカルにするために、もっとダイナミックにするために、肉体性を加えるために、どうすればいいか?っていうね」

「うまさってものにはあまり興味がないんだ。『おぉ、うわぁ!コイツはすごくうまいなぁ!』みたいなものはね。もちろん、そいつはすごくうまいんだけどね。だけどそれって彼にグルーヴがあるってことでも、グループや集団の中で機能しうるものだって意味でもないからね」

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