レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーは処方薬の危険性を警告するために過去の中毒との闘いについて明かしている。
フリーはアメリカでの処方薬の危険性にまつわる深刻さを伝えるため、『タイム』誌の「オピオイド・ダイアリーズ」という特集に寄稿している。
「俺は生まれた日から薬物乱用に取り囲まれていたんだ」と彼は綴っている。「人生におけるすべての大人が自分の問題を和らげるために自分を麻痺させていて、アルコールとドラッグは常にどこにでもあった。俺がハッパを吸い始めたのは11歳の時で、それから鼻で吸い、注射を打ち、吸って、10代と20代を通して麻薬をやり続けることになった」
本名をマイケル・ピーター・バルザリーという55歳のフリーは続いて自身の不安症を鎮めるためにドラッグをやっていたことについて説明している。そして30歳になった1993年には3人の近い友人がドラッグで亡くなったのを見ており、父親になったことで完全に悪癖を断つことになったという。
しかし、腕の怪我で渡された処方薬が再び酩酊させることになったという。
「数年前、スノーボードで腕を骨折して大きな手術をしたんだ。医師は完全に元通りにしてくれて、今なおベースが弾けることには心から感謝してるんだ。でも、医師は2ヶ月分のオキシコンチンを処方したんだ。ボトルには1日4錠と書いてあった。それを飲んだら、ものすごくハイになってさ。それは肉体の痛みだけじゃなく、感情も鎮めてくれた。1日に1錠しかとらなかったんだ。でも、子供の前には出られなかったし、俺のクリエイティヴな精神は減退し、俺は塞ぎ込むことになった。1ヶ月で飲むことをやめたよ。でも、簡単に別の薬の処方を求めたことがあり得たかもしれないんだ」
オピオイドの処方はもっと監視・コントロールする必要があるとしてフリーは次のように述べている。「完全に健康な人でもこうした薬の中毒になって、最終的に亡くなってしまうことがある。弁護士だろうと、配管工だろうと、哲学者だろうと、セレブリティだろうと、中毒はその人なんて関係ないんだ」
彼は次のように続けている。「中毒は残酷な病気で、政府と一緒になって医療界は助けを求める人全員に援助を提供しなきゃいけない」
「人生は辛い。世界は恐ろしく、痛みや不安、不正、失意を乗り越えるよりも薬を摂取するほうが楽だよね。でも、大変な時期に対しても感謝し始めて、僕らが抱えている問題へのレッスンだと思えば、それを突破して、中毒への誘惑も乗り越えて暮らせる、より健康で幸せな人間になれるんだ」
フリーが寄稿した全文はこちらから。
http://time.com/5168435/flea-temptation-drug-addiction-opioid-crisis/
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