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アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンは音楽業界の現状について語り、違法ダウンロードがミュージシャンにかけている負担について語っている。

ドイツの音楽ブログ「カムバックステージ」の取材を受けたブルース・ディッキンソンは、かつて自分が向き合っていたのと違う状況にミュージシャンが直面し始めていることについて語っている。

彼は音楽を無料ダウンロードできた90年代末のファイル共有サービス、ナップスターの創設者を批判している。

「ミュージシャンが本当にタフな仕事になったんだ。というのも、デジタル・ダウンロードだよね。今じゃデジタル・ダウンロードそれ自体ってことじゃないけどさ。でも、ナップスターとか、そういった物事の結果だよね」

「今じゃダウンロードがメインストリームのようになっているとしても、ナップスターは音楽という概念が持つ価値を破壊したんだ。それってひどいよね」

「俺はそういう奴らは拘留されるべきだと思うけどさ、おそらく仕打ちは受けたんだろうし、相当する報いだよね。純粋に自分勝手な破壊行為だよ」

ナップスターは1999年にショーン・パーカー、ショーン・ファニング、ジョン・ファニングによって設立されている。ショーン・パーカーはその後フェイスブックの初期の投資家となり、スポティファイの取締役となった後、昨年6月に退任している。

「俺たちのようなバンドはさ、今もアルバムを作ってるけどさ、アルバムを作ってもまったく金が稼げないってことは本当に分かっているんだ」

「なおそうするのは、やらなければならないからだよね。俺たちはそれが好きだし、新しい音楽を生み出していかなければならないんだ。でも、俺たちも含めてデカいバンドはさ、ツアーをやって、ライヴから金を稼げるからね。そうじゃないバンドは、素晴らしい音楽をやってるけど、これから出ていこうというバンドは贅沢なんかできないんだよ」

「素晴らしいミュージシャンであっても、そのすごい仕事に対して報酬をもらえないんだよ」

彼は続けて人々がなぜ音楽以外のものにお金をかけるのかという問題について語っている。

「本を出すと、ちゃんと報酬があってさ。本を書くのにあたって2ヶ月半かかったんだけど、その分のロイヤリティが支払われるんだよね。これは道理の行くことだし、フェアだよね」とブルース・ディッキンソンは昨年10月に刊行した回想録『ホワット・ダズ・ディス・ボタン・ドゥ』について語っている。

「これが音楽だと、2ヶ月半をかけても、タダでくれてやることになるんだ。というのも、本にはお金を払うけど、アルバムは買ってもらえないからね。本当に悲しいし、間違ってるよ」

「今のところ、将来自分たちもどうなるのかは分からない。デジタル・ダウンロードの世界がより支払いを負うようになって、アーティストにもう少し支払われるかもしれない」

「多くの人を考えてみた時にさ、彼らがくつろいでアルバムを聴いている時に、ビールのパイントやエナジー・ドリンクの缶やなんかを飲めるわけだろ」

「それで彼らはエナジー・ドリンクの代金は払うのに、アルバムの代金は払わないんだ。悲しいよね」

「俺としては音楽には対価としての価値があり、ミュージシャンにはちゃんとした価値があるってことを全員が教育される必要があると思うんだ。彼らは人々を楽しませるために、何年もの時間を費やしているんだよ」

新人ミュージシャンに対するアドバイスを求められると、ブルース・ディッキンソンは次のように答えている。「いいだけじゃダメなんだ。平均以上なんかじゃダメなんだよ。飛び抜けていなきゃいけないんだ。人々の感情に訴える曲が必要なんだよ」

ブルース・ディッキンソンは先日、自身の声が舌ガンを患う以前より良くなったと語っている。

「ほんの少しの違いなんだけどさ」とブルース・ディッキンソンはスウェーデンのトーク番組に出演した際に語っている。「2つほど少し違うんだ。1つは俺の唾液のことで、言うまでもなく喉を潤すためのね、以前よりほんの少しだけ少ないんだけどさ、10年前にもし同じガンを患ってたら唾液を作ることがまったくできなくなっていたかもしれないんだ。今はだいたい70パーセントぐらなんだけど、上出来だよね」

「そしてもう1つは俺が思うに、たぶん舌の裏の形のことなんだけど、母音とかそういったのを発声するためのね、それの形が変わったかもしれないんだ。なぜなら、そこには確かに大きなしこりがあって、それを取り除いたんだからさ。表面は形が変わっているんだと思う。そんなわけで、俺はいくつかの違いに気づいたんだ」

「妙な話なんだけどさ、俺の声のトップ・エンドが以前より少し良くなっているみたいなんだよ」

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