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ザ・クランベリーズの結成メンバーにしてギタリストのノエル・ホーガンがドロレス・オリオーダンについて自身の思いを明かしている。

ドロレス・オリオーダンは現地時間1月15日に亡くなっている。享年46歳だった。

ノエル・ホーガンは米『ローリング・ストーン』誌に対してドロレス・オリオーダンについての思いをEメールで明かしている。

「ドロレスが歌っている最初の思い出は彼女に初めて会った日のことだったんだ。僕らはリムリックにあるイゼリックという地元のスタジオでリハーサルをしてたんだ。ドロレスは僕らの演奏を聴きに入ってきてね、僕らも彼女が歌うのを聴くこととなった。彼女は自分で準備した小さなキーボードを持ってたんだけどさ、それで彼女が書いた曲を数曲歌ってくれたんだ。リムリックの小さな少女がこんなに素晴らしい歌声を持っていることにブッ飛ばされたよ。彼女がバンドに加入していないなんて奇跡だったね」

「僕の意見としてはドロレスを人々と繋がらせたものは彼女の正直さだね。見たまんまだったんだよ。初期の頃は僕らもシャイで、ドロレスは特にそうだった。彼女は観客に背を向けて歌ったこともあってね、でもみんなが共感することのできる歌を歌ってたんだ。大袈裟な仕草なんかなかった。みんなもそれに慣れていなかったようでね。それがみんなに響くことになったんだ」

「ドロレスが名声を受け入れたのか、どの時点で受け入れたのかは分からない。僕らはそういうものをすごく楽しんだこともあったけど、それはまるで人々が話している誰かについてのことみたいだった。ドロレスは本当は非常にプライヴェートな人物なんだ。仕事にきて、公の場でのドロレスになるような感じだった。それで、家に戻ると、そんなのとは関係ない暮らしをするんだ」

「後年のアルバム(2012年発表の『ローゼズ』)が出る頃には彼女も大人になっていた。20代の頃は証明しなきゃいけないものがあったからね。前に進んではみんながどう思ってるか心配し続けるっていうね。最後の2枚のアルバムの頃には彼女もリラックスしてたね。プレッシャーはなくて、仕事に取り組むにも素晴らしい雰囲気があった。その頃にはアーティストとしてずっと自信を感じていたんだと思う」

「最後のツアーをキャンセルしなければならなくなった時は本当にがっかりしてたね。彼女もずっと楽しみにしていたからね。腰痛を解決するために彼女は手を尽くしていたんだ。でも、それは残って、最後に勝たれてしまったというね。今後数ヶ月で次のアルバムに取り組み始めようと話していたところだったんだ。いくつかのライヴと共にね。僕らは今年の3月にその最初のものをやりたいと思っていたんだよ」

「先週の金曜日もドロレスと話してね。彼女は素晴らしかったよ。仕事に戻ることについて話してね。取り組んでた新曲やレコーディングに取り掛かろうとしていたんだ。日曜日の朝にはEメールでいくつか曲を彼女が送ってくれたんだ」

「ここ10年はドロレスも人生でたくさんのことを抱えていたよね。よくも悪くもね。でも、彼女は僕にとって妹みたいなものだからね。他の家族と同じように、必要とされたら心配して、共にいようとしてたんだ。時には大変な時もあったけど、でも、ずっと連絡は取り合っていたんだ。29年に及ぶ友情だね」

「ドロレスの遺産は彼女の音楽だよね。彼女はその点に関して熱心だった。今日僕が聴いた曲も20年以上前のものだからね。それに今もシンガロングする人たちを見てきたわけでね。残っていく曲を持っているアーティストというのは本当にごく僅かなわけでさ。ドロレスにはそんな曲がたくさんあったんだ。すごい遺産だと思うよ」

ドロレス・オリオーダンは、ホテルの清掃スタッフによって亡くなっているのを発見されたことが明らかになっている。

『デイリー・メール』紙によれば、ドロレス・オリオーダンは今回、部屋にいないと思って彼女の泊まる部屋に入ったロンドンのパーク・レーンにあるロンドン・ヒルトンのスタッフによって、亡くなっているのを発見されたことが明らかになっている。

「彼女を見つけた人たちは、彼女をトイレで見つけたと言っていました」とロンドン・ヒルトンの従業員は『デイリー・メール』紙に明かしている。

「確か部屋に入ったのは清掃員だったかと思いますが、彼女の部屋や廊下で人の気配を感じなかったために部屋に入ってみたのだそうです。彼らはどのように彼女を発見したかについては話していません。それについては非公開となっています」

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