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ジャスティン・ビーバーのカーディフ公演でテロを計画したとされるウェールズの10代の男性が有罪判決を受けている。

ウェールズのロンザ・カノン・タフ出身の17歳の少年は、未成年のため名前は明らかにされていないものの、カーディフのプリンシパリティ・スタジアム(旧名ミレニアム・スタジアム)でジャスティン・ビーバーのコンサートが開催された6月30日に警察に勾留されている。

バーミンガムの刑事法院が審理を行っており、報道によれば、少年はインターネットでコンサートのセキュリティの状況の詳細を検索し、コンサートのポスター画像を自身のコンピューターに保存していたという。警察はさらに、家宅捜索で少年の学校用のリュックサックの中に釘抜き金槌、包丁、「殉教の手紙」を発見したと報じられている。伝えられるところでは、少年はこの文書で自身が「イスラム国の兵士」であると宣言しているという。

テロの実行を準備していた疑いやその他4つのテロの罪状について少年は否認し、イスラム教を信仰しておらず、代わりにISISに関心があり、「流血沙汰に対する他愛もない興味」があったと語っている。彼はテロを「実行することは一度も考えたことがなかった」とも述べている。

「私はテロに興味を持つ人間がどれだけ簡単にオンラインで情報を入手できるかを見てみたかったのです。というのも、警察や政府がテロや過激派を厳重に取り締まろうとしているからです」と彼は語っている。「自分の興味としてではなく、他人の視点で可能かどうかを見てみたかったのです」

しかし、検察局のシュー・ヘミングは次のように述べている。「この10代の若者の何ヶ月にも及ぶ行動は間違いなく、ウェストミンスター橋で起きたテロ事件を彷彿とさせる攻撃によってできるだけ多くの人々を殺害し、負傷させようとしていたことを示しています。検察局は、彼が過激派の価値観のために死ぬ準備をしており、彼が相応の実刑判決を受けることになる圧倒的な証拠を示しています」

裁判官のマーク・ウォールは次のように述べている。「彼が有罪と宣告された犯罪は明らかに相応の禁固刑に値するものです。私たちが検討しなければならないことの一つは不定期刑に処すべきかどうかということです。私に対して提出できるだけの彼に関する情報を必要としています」

逮捕後、容疑者は自閉スペクトラム症と診断されたが、裁判ではこれが彼の責任能力には影響しないとされている。容疑者は2018年1月10日に最終的な判決が下されるまで拘留が続くこととなる。

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