GETTY

Photo: GETTY

キッスのジーン・シモンズが、いわゆるデヴィル・ホーンと呼ばれているハンド・ジェスチャーの商標登録しようとしたことについて改めて振り返っている。

ジーン・シモンズは6月にこのジェスチャーを商標出願したが、2週間もしないうちに商標登録を諦めたことが報じられている

ジーン・シモンズのこの商標登録については多くの批判を受けており、このハンドサインを広めたことで知られるロニー・ジェイムズ・ディオの未亡人であるウェンディ・ディオはジーン・シモンズの今回の行動について「最低」で「冗談のよう」で「クレイジーでしかない」と評していた。

カナダの『メトロ』紙に例のハンドサインを商標登録しようとしたことによる批判を気にしているか訊かれると、ジーン・シモンズは次のように語っている。「みんなを満足させることなんてできないからね。みんなが神を好きではないようにさ」

「みんなが考えていることを心配するよりも、俺はただ自分が楽しいと思うようなやり方でやって、やりたいことは何でもするようにしてるんだ」

「もしもできるなら、みんなが呼吸をした息だって商標登録するよ。すべての息をね。そうさ、やるだろうね」

キッスのバンドメンバーであるポール・スタンレーは音楽サイト「ラウドワイヤー」のポッドキャストで、ジーン・シモンズがデヴィル・ホーンを商標登録しようとしたことについて次のように述べている。「あぁ、みんな知ってる通り、ジーンがかなり大きな批判を受けている。そして、彼がそんなことをした理由を知っているのも彼だけだ。この件について俺が思っていることについてはあまり言えないよ。それが彼が本当にしたかったことで、それに対する反応はみんなが感じた通りのものだった。だって俺には彼が何でそんなことをしでかしたのか理由がわからないし、始めた理由もわからない。本当に何もね。彼にも訊ねてないし」

ジーン・シモンズは「エンターテイメント、すなわちミュージカル・アーティストによるライヴ・パフォーマンス:ミュージカル・アーティストによる公の場への登場」の際の同ジェスチャーの商標登録を試みて、275ドルを支払ったとみられている。

ジーン・シモンズはさらに、1974年のキッスによる『ホッター・ザン・ヘル』ツアーの中で、現在はおなじみのこのジェスチャーが初めて世に広まったと主張している。

著作権を主に扱う弁護士のロナルド・アブラムズは『フォーブス』誌に対して、このようなハンド・ジェスチャーはロゴの一部分でない限りは商標登録することができないと語っている。また商標登録の法律家であるマイケル・コーエンは『ロサンゼルス・タイムズ』紙に対して、このジェスチャーは「一般化されている」ため、ジーン・シモンズの申請が受理されるのは非常に難しいことだろうと語っていた。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ