POONEH GHANA/NME

Photo: POONEH GHANA/NME

AC/DCのブライアン・ジョンソンが聴覚の保護について前進していることを報告している。

ブライアン・ジョンソンは医師にツアーをやめなければ、聴覚を完全に失う可能性があると診断されたのを受けて、今年3月に予定されていたツアーを延期することを発表していた。その後、AC/DCのフロントマンにはガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが迎えられ、5月よりヨーロッパ・ツアーをスタートしている。

こうしたニュースを受けて、これまでスティーヴィー・ワンダーやキッス、サイモン&ガーファンクルなどにインイヤーモニターを提供してきたスティーヴン・アンブローズはブライアン・ジョンソンに自社のモニターを提供したところ、使ってみた体験についてブライアン・ジョンソンはコメントを発表している。

「うまくいったんだ! 完全にうまくいったんだよ。これは反論できないね。本当に感動したし、もう一度音楽を聴くことができて驚いてるよ。今となっては、ここ数年、俺は聴こえてなかったって感じなんだ。小型化するのが待ちきれないよ。そうすれば、どんな環境でも使えるからね。普段のコミュニケーションから、やかましいレストラン、そしてライヴのステージでもね」

スティーヴン・アンブローズによるインイヤーモニターのADELは、人間の鼓膜を保護するために開発されたテクノロジーで、モニター内に「第二の鼓膜」を有し、鼓膜にかかる空気圧を鼓膜の代わりに吸収してくれ、聴覚障害になるリスクを最小限にまで抑えてくれるという。

ブライアン・ジョンソンは4月に、バンドがアクセル・ローズを迎えたことについて声明を発表している。

そのなかで彼は「簡単に諦める人間ではないし、自分が始めたことは自分で終わらせたい」のと同時に、「ツアーの残りと、今後控えているであろうステージではパフォーマンスをやめるしか選択肢はないと、医師が自分とバンド・メンバーに明らかにしたんだ」ことを述べている。

「現在感じている気持ちは、これまでの人生で経験したことがないほど悲痛なものなんだ」とツアーをやめる決断について続けている。「AC/DCの一員として、楽曲制作や何万人という熱狂的なファンの前で演奏することは、過去36年間にわたってライフワークとなっていたからね。今後、その一員ではなくなるとどうなるのか想像できないが、今は他に選択肢がないんだよ」

「一つ確かなのは、AC/DCのライヴに実際にはいなくても、常に気持ちは一緒にあるということだ。(バンドメンバーの)アンガス(・ヤング)とクリフ(・ウィリアムズ)のサポートにも感謝を示したい」

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