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ドラッグの所持と殺人の脅迫の罪で自宅拘禁の判決が下されてからわずか10日後に逮捕されていた元AC/DCのドラマー、フィル・ラッドが保釈された。

報道によれば、7月20日に保釈された61歳のオーストラリア出身ミュージシャンであるフィル・ラッドは、アルコールの所持および摂取により自宅拘禁の条件に違反した疑いがあるとして逮捕されていたという。

『ニュージーランド・ヘラルド』紙は、7月18日の夜にフィル・ラッドが逮捕された際、ニュージーランドの北島にある彼の自宅には複数の売春婦がいたと報じている。

フィル・ラッドは現在保釈中で、罪状認否のために8月3日に出廷する予定となっている。また、警察の要請により、ドラッグおよびアルコールの検査を受けるとみられている。

4月に、フィル・ラッドはメタンフェタミンと大麻の所持と殺人の脅迫の罪で逮捕されている。そして、7月9日には8ヵ月の自宅拘禁との判決が下された。

公判ではフィル・ラッドが自身のソロ・アルバム『ヘッド・ジョブ』の売り上げ不振により多数の従業員を解雇し、その後、元従業員の一人を「片づけて」ほしいと共犯者に言ったことが明らかになっている。また、共犯者への報酬として、20万ニュージーランドドル(1630万円相当)の支払いが持ちかけられていたという。

殺害の脅迫事件について、オーストラリアのテレビ番組「A Current Affair」に最近出演したフィル・ラッドは次のように語っている。「あの時、俺はすごくストレスを抱えていたんだ。(オーストラリアに)帰ってきて、このアルバムの発売に向けて一緒に仕事してた人たちがいて………このアルバムは完全にひでえ失敗だったけどな。だから俺はマジでキレてたんだ」。また、フィル・ラッドは同番組内で自身の行動を後悔するようなコメントもしている。「自分のやったことが間違ってたって、分かった。ここから這い上がるよ」

現在ドラマーの代わりは元メンバーのクリス・スレイドが務めており、バンドについてフィル・ラッドはこう語っている。「バンドの奴らに手紙を書いたんだ。アンガス(ギター担当)に連絡しようとしたんだが……誰とも連絡は取れてない。すごくガッカリしてるよ……。でも、それが人生だ。奴らは今まで通り楽しい時を過ごしてるだろうし、演奏を楽しんでると思う。それはいいことさ」

一方でフィル・ラッドは、将来のAC/DCのツアーに参加したいと考えていたようだ。「まだ次のツアーがあるし、その次もある。俺はツアーに参加するよ。そうやって俺たちが皆死んじまうまで続くんだ。全員が死なない限り、ツアーは続くだろうな」

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