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マストドンはバンドからの脱退後、報酬が十分に支払われていないとしてブレント・ハインズの遺産管理団体から提訴されたことが明らかになっている。

『アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション』紙によれば、ブレント・ハインズの遺産管理団体はブレント・ハインズの権利分として80000ドルの小切手を受け取ったが、換金することを拒否して、新作のプロモーションに肖像が使用されたと主張しているという。

訴訟はブレント・ハインズ脱退後初となるアルバム『マロウ・ディープ』がリリースされたことを受けて、現地時間9月3日にフルトン郡裁判所に申し立てられている。ブレント・ハインズは昨年8月にバイク事故のために亡くなっている。享年51歳だった。

ブレント・ハインズは2025年3月にマストドンを脱退したが、訴状によれば、プロモーション資料に彼の写真を使用し続け、最新アルバムのアートワークにも彼の肖像が使われていたという。

ブレント・ハインズとドラマーのブラン・デイラーの亡くなった母親に捧げられた新作のアルバム・ジャケットには3人の人物が描かれており、ギリシャ神話の「モイラ」をモチーフにしていて、このうちの一人がブレント・ハインズに似ていると遺産管理団体は主張している。遺産管理団体は音楽やマーチャンダイズの「販売、宣伝、マーケティング、流通のためにアルバム・ジャケットを広く流布させた」と述べている。

訴訟を受けてマストドンはインスタグラムで声明を発表しており、「法的根拠がない」として強く否定して、「徹底的に抗弁していく」と述べている。「今後、この件について公の場で語るつもりはありません」

「今回のことがブレント・ハインズの思い出や彼の音楽的才能が残した功績を尊重することにならないと思っています」

今回の訴訟ではブレント・ハインズの脱退に関する詳細も明らかにされており、当初、マストドン側はこの件を非公開にしておきたいと考えていたが、残りのメンバーはブレント・ハインズの権利を買い取る提案を行っていたことが明らかになっている。

しかし、遺産管理団体によれば、ブレント・ハインズはその合意書に署名することなく、条件が確定する前に亡くなったという。

ドラマーのブラン・デイラーは『NME』のインタヴューで『マロウ・ディープ』の制作にブレント・ハインズの死が与えた影響について語っている。

「あのような状況で誰かを失うことの痛みや苦しみを言葉にするのは難しいことです。非常に近い人物でしたから。険悪な別れ方になりましたが、いつかはわだかまりを解消できると思っていました。また戻ってきてくれることを自分としては願っていました」

「その希望が消え去ったとき、あの瞬間にバンドとして互いに寄り添い、音楽の力で支え合うことが重要だと思いました。アルバムのテーマをそうした出来事にするなんて誰も望んでいませんでした。そうした人々が戻ってくるなら、どんなリフでも歌詞でも差し出す気持ちでした。でも、現実はそういうわけにはいきません」

「だからこそ、自分たちの精神状態にできることは困難を乗り越えて、そのことについて曲を書くことでした。『マロウ・ディープ』はその集大成なのです」

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