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ブラーのドラマーであるデイヴ・ロウントゥリーはロイヤリティの「ブラックボックス」を巡って著作権管理団体「PRS・フォー・ミュージック」を相手取って起こしていた訴訟で敗訴したことが明らかになっている。

デイヴ・ロウントゥリーは「PRS・フォー・ミュージック」が徴収したものの、情報不足や不備によって適切なソングライターや出版社と紐付けられなかったロイヤリティの分配方法に異議を唱えていた。

こうした資金について業界では「ブラックボックス」ロイヤリティと呼ばれているが、「PRS・フォー・ミュージック」側は「未確認ロイヤリティ」という呼称を用いている。

デイヴ・ロウントゥリーは未確認ロイヤリティの分配に関する「PRS・フォー・ミュージック」のシステムがソングライターにとって不当なものであり、作曲家たちは最大2億ポンド(約428億円)もの収益を失っていた可能性があると主張している。

しかし、現地時間6月29日に控訴院はデイヴ・ロウントゥリーの訴えを退けている。これにより昨年8月に競争控訴審判所が下した「妥当な勝訴の見込み」がないという当初の判決が支持されることとなっている。

新たな判決の中でマイルズ判事はこの訴訟の問題点としてデイヴ・ロウントゥリー側が資金分配のための現実的な代替案を提示しなかったことを挙げている。

判事は「ブラックボックス・ロイヤリティの問題はまさに正確な情報が欠如していることから起こっています」として、「より正確で、ましてや公平な分配方法を提示できる妥当な根拠がありません」と述べている。

「PRS・フォー・ミュージック」のスポークスパーソンは次のように述べている。「控訴院はこの訴えに勝訴の見込みがないことを改めて認め、訴えを退けた競争控訴審判所の判決を支持しました。これにより『この訴えはPRS会員の利益になるものではない』という我々の一貫した主張が認められたことになります」

「この集団訴訟は根本的に欠陥があり、当初から我々のポリシーを完全に誤って解釈したものでした。多額の費用がかかる上、論理的な根拠もないにもかかわらず、PRS会員が自ら共同所有する団体を訴えるという事態を招く恐れのあるものでした」

「今回の判決を歓迎しますし、今後も会員に価値を提供し、彼らの音楽がいつどこで使用されようともその権利を保護するという、我々の最優先事項に注力し続けていくつもりです」

今回の判決は「PRS・フォー・ミュージック」やライヴ業界のエコシステムにおける資金の流れに対する目が厳しくなるなかで下されている。

先日、ミュージック・ヴェニュー・トラストは「Set The Record Straight: Fair Licensing Fees」というキャンペーンを立ち上げており、ライヴハウスに適用される著作権のライセンス料の算出方法において、より高い精度、透明性、公平性を確保するよう求めていた。

ミュージック・ヴェニュー・トラストはイングランド、スコットランド、ウェールズ全体で「PRS・フォー・ミュージック」関連の請求で66万6,000ポンド以上の食い違いがあったことを指摘している。その中には9万ポンド以上の食い違いもあったとのことで、その金額だけでライヴハウスが閉店に追い込まれかねないと述べている。

ミュージック・ヴェニュー・トラストは「PRS・フォー・ミュージック」ライセンス制度そのものを否定するわけではないと強調しつつ、推定データや不正確な収容人数の計算、プロモーターとライヴハウス間の責任の所在の不明確さなどが、ライヴハウスに不必要な負担を強いていると述べている。

その後、音楽制作者協議会も「PRS・フォー・ミュージック」に対して改善を求め、「公正かつ透明」であるべきだと述べている。一方で、ソングライターの収入に打撃を与えるようなライセンス料の引き下げに対しては警告を発している。

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